December 14, 2016

備忘録2016

1年が経つのは早いです。もう年末ですね。昨年の今頃、マウスピースや右手の形、楽器の持ち方などを見直した話をごちゃごちゃと備忘録として書いたのですが、それから1年、またいろいろ考えながらホルンを吹いていたわけです。

・楽器を膝に置かず持って吹くようになって、とても自由になった。以前は固まって吹いていたが、動けると何だか楽しい。
持って吹けるようになったのは、楽器(デュルク)が持ちやすかったのもあるのだが、音程や鳴りの面からどうしても103GPに戻したかった。しかし持って吹くのは非常にしんどい。そこでハンドレストを付けた。これはとても良い。なぜ今まで使わなかったのだろうか。
それでもちょっと角度的に持ちにくいので、レバーにクラリネット用のサムレストクッションを付けた。最初はグニュっとしてタイムラグが出来てしまったが、慣れれば大丈夫である。レバーに指をかける角度を好きに出来る。手の小さい人にはお勧めしたい。

・楽器を103GPに戻すと、良いと思っていたマウスピース(JK2DKAS)がしっくりこない。昨年の私のマウスピースコンテスト(単に吹きやすい物を選んだだけ)の勝者ブレゼルマイヤーにしてみた。昨年はまだ楽器を膝に置いていたので、リムの平らなマウスピースは当てる角度が限定され体が痛くなって止めたのだが、持って吹くので大丈夫になった。若い時長い間アレキ8番を使っていた私はVカップに近い方が合っているのか。

・音域によってリムの位置を意識的に上下させるようにした。高音域では上へ、低音域で下へ。歯が少々唇側傾斜しているので、高音域では上向きに、低音域では下向きに角度も意識的に変えて吹くようにしてみた。
今までウォーミングアップに時間がかかっていたのが解決したような気がした。
おそらく、下の前歯とリムの位置関係が固定で、高音で歯を閉じるためには上のリムが上にずれる必要があり、低音では逆ということと思う。
音の高さの調整は歯の開きだけではないので、これだけに囚われてはいけないと思う。しばらくは意識して位置を調整していたが、あまり考えるのはやめた。大事なことは口唇とリムは自由であることと思う。

・顔の向きについて、以前は少々顎を上げ気味にしていたのを正し、むしろ意識的に下を向くようにしていた。楽な音になるし(舌骨上筋群が緩むためと推測)、首も痛くならない。
しかし、自分は楽に吹いているつもりでも、演奏会の録画を見ると顎を引き過ぎでとても窮屈な体勢に見える。
上部頸椎を曲げて下向きにするのではなく、下部頸椎から曲げて頭を前に出すようにすると良いのではないかと、いろいろな奏者を見て気づく。

・練習の仕方について、平日でもコンスタントに練習したい。しかし、自宅の狭い防音室やカラオケやデッドなレンタルスタジオなど環境が変わるとあまり良い練習にならないし、むしろやらない方がよかったと思うことさえある。
そこで、毎日同じ時間帯に同じ場所で同じ位置に座って同じ楽器で練習することにした。具体的には夕飯食べて8時くらいから診療室の場所を決めて練習することにして3か月。音色を確認しながら練習ができるのは大事だと思う。遅い時間まで練習するので、夜なかなか眠れなくなり睡眠不足に。平日に広いところで吹けるどこか団体に所属したい願望あり(昔から木曜夜練習の団体を探しています。誘ってください)。

・右手について、少し前からオープンにして(手のひらとベルの間を開ける)吹いていたが、ある時ベルの真ん中に手を平らにして入れると良いと聞き(出典は下記のyoutube)、それはないだろうと疑いつつ試してみるととても良かった。楽器が楽に持てたためと思う。しかし理屈の上では、特に高音域はベルの形態に沿って手を添えないと音が当たらないということらしい。低音パートのシーズンためか問題は起こらなかったが、結局戻すことにした。

French Horn Hand Position by Engelbert Schmid Horns

・下唇が左にずれるので、左右の口唇の被りが同じになるように意識して練習してみた。中低音は良い音になったような気がするが、高音域がきつい。歯が閉じないのだと思う。(前回のブログ参照。)歯並びが非対称なために長年少しずつ咬耗してきたであろう歯にレジンを盛って10日経つ。顎をずらさずに吹けるようになってきた気がする。やっぱり歯並びは大事だと今更ながら思うが、日本には歯並びは金管演奏に関係ないと言い切る専門家がいまだにいるのはどうしてだろう。

・大昔、私はハイトーンが得意で中低音は不得手であった。スランプを経て奏法を見直し、すっかり中低音が得意な奏者になってしまった。自分としては今だ低音域は苦手意識あるし嫌いだが。基本口蓋が浅く高音域の出やすい口腔形態をしているので、特に高音域のためのエクササイズもしてないし、オケでも低音域を重宝がられ高音域をあまり吹かないので、このままだと高音域がダメになってしまう危機感あり。
シラブルや圧力だけでなく、広頸筋を意識してみることにした。私の場合、高音域で口角が上がってしまうことがある。そうならないように口角下制筋などに力が入りすぎると、今度は音が悪くなる。そこで、口角下制筋ではなく広頸筋を使って口角を安定させると良いように思う。目下思い立つと広頸筋のトレーニングをしている。

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January 29, 2016

演奏会で履く靴

皆さんは演奏会本番の靴はどうしていますか?(女性限定。男性はあまり演奏には影響ないよね。)

少し前に、ホルンの持ち方を変えた、つまりベルを膝(正確には右腿)に置いていたのをやめ、右手で持つことにした話を書きました。
今まで右腿にベルを置くために、右脚を後方に開き、普段は右のかかとを浮かせて高さを調整しており、そのため演奏会本番では浮かせずに済むようヒールの高い銀座かねまつの靴を履いて吹いていました。
ベルを持つことで、腿の高さの影響がなくなったのですが、ある日のこと、両足ともちゃんと床に着けると吹きやすいことを発見しました。両足を左右対称にし、骨盤も左右均等に体重が乗るようにし足も体も顔も正面を向くようにすると調子がよいようなのです。ロングトーンもいつもより続くし音も外れない。

この半年ほど、テレビショッピングで購入したウォーキングシューズがとっても楽で、色違いで2足購入し、普段も診療中も履いておりまして、オケの練習もいつもこの靴でした。1足定価3万円超という有り得ない値段(実売半額以下)ですが、この靴だと足裏全体に荷重がかかるので、それがまたよいのでしょう。

さすがに健康サンダル的なこの靴(そもそも黒くない)で演奏会本番というわけにもいかず、考えました。足裏全体に荷重がかかるよう、全体に靴底があり、そこそこのヒールの高さで土踏まずもカバーされているパンプスをネットで見つけ、演奏会はこれで臨みました。歩くのは楽ちんなのですが、軽すぎて足の安定感が今一でした。やはりいつもの健康サンダルの黒いのを調達すべきでした!少々重さも必要だったのでしょう。

それでも本番が終わった翌日、いつもと違い全くノーダメージだったのです。全曲乗り番で高い音も低い音もそれなりに大きい音でたくさん吹いたはずなのに、です。元々唇にはダメージがない方なのですが、吹きすぎた後は頬に疲労感が残ったり、首や背中の筋肉痛が出たりしていましたが、今回それがなかったのであります。
やはり体をひねることなくまっすぐに構えて、それに合わせて楽器をもってくるというのがいかに大事かわかりました。そして、足の姿勢も重要だということです。おそらく体幹が安定するのだと思います。

(肩幅程度に足を広げて吹きましたが、足を揃えて吹くと体幹の筋肉が緊張して良い音がするような気もします。でも疲れる・・・後日要検証。)

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December 18, 2015

マウスピースと右手とアンブシュア(3)

さて、こうしてマウスピースのモデルは決まりましたが、あとはシャンクです。
とても良かったJK2DKはアレキサンダーシャンク(AS)なので、4年前は103だったので入り方がちょうどよかったけど、デュルクには入りすぎる。ASだから吹きやすいのか、それともシャンクを変えた方がより良いのかがわからない。とりあえずJK2DKの旧モデルのノーマルシャンクを入手しました。

同じマウスピースでも楽器にどのくらい入れるかの量によって音も違ってくるらしいです。
一般的にシャンクの2/3くらいが入るとよいと聞いたことがあり、それだとJKの場合11~12mm程度出ているのが丁度よいということになります。デュルクに付けた時、手持ちのASでは9mm、ノーマルでは13mm出ます。
ノーマルの方が重厚感のあるしっかりとした音色のように思うが、ASの方が吹きやすく良く鳴る。シャンク以外は同じはずなのになぜだろうと観察した結果、この4mmの差は構えた時の楽器の位置に大きく影響するようで、ノーマルの方が少々マウスパイプが下向きになり下唇へのプレスが強くなるようだ。つまりマウスピースが長くなった分左の前腕(肘から先)が下がるためだ。意識的に上腕を動かして楽器を上げて角度を変えるか、顔の向きを下に向ければマウスパイプの向きを調整できるようにも思うが、ASの方が楽は楽。

シャンクの入り具合は、音色だけでなく楽器を持つ姿勢やアンブシュアにも影響があるのだなということです。それも含めてこの2DKASがとてもよかったということなのでしょう。


とりあえず終わり

自分で読み返してみても、わかりにくい文章ですね。すみません。

後日談(2016.2.15)
今シーズンは上吹きパートなのでJK2DKだと高音域の音色がイマイチできつく感じるため、JK2EMにしてみたら、以前はデュルクに合わせた時音程が壊滅的だったのに、普通でした。多分右手の構え方を変えたためと思います。やっぱりダメ、相性の悪い物は悪いようです。

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マウスピースと右手とアンブシュア(2)

この103GPにはボアが4.2mmのマウスピースを合わせると良く鳴ると思っているので、手持ちの4.2mmのマウスピースを数多く吹き比べた中でアンブシュアが良い物を選び、最終的にブレゼルマイヤー2F4Sとアトリエモモ33CXの2つを最終的に残し、両方とも吹いているところのビデオをスマホで撮影して、アンブシュアがより無駄のない動きをする方として2F4Sが勝者となり、2回ほどオケの練習に使いました。さすがに楽器はよく鳴るのですが、治ったと思った左の五十肩は痛いし、翌日背中が痛い。2F4Sはリム幅が大きく平たいため安定はするのですが、もしかしたらリムのために楽器の向きが限定されて体痛いのかなとも思いました。

肩も体も痛いので103GPは諦めデュルクにし、マウスピースは同じJKでも今シーズンは低音パートのため2EMでなく2DKを使ってみました。

丁度その頃、パイパースのホルンの右手に関する記事を読んだのです。

何せ私のデュルクは音程が信用できない。もしかしたら右手のせいなのではないか、確かに私は被せ過ぎの傾向があるし・・・。まず、ベルと手のひらの間を開けることにしました(4~5cm)。丁度JK2DKに変えたばかりということもあり、自分の耳に聞こえる音が違い過ぎて凄い違和感なのです。いつもはその違和感に我慢できず右手を被せてしまっていたのですが、3日間我慢して吹き続け、慣れることができました。
私は長年ベルを膝に置く派だったのですが、ベルを持って吹くのにも違和感がなくなりました。そうか右肩の位置の問題だと気が付き(つまり右肩を後ろにする)、正しいとされる右手のフォームに近づけることができました。ベルを持つと首の向きは自然だし、肩が内向きに入らず楽な姿勢です。各音にマウスピースが対応できるのでアンブシュアも良くなる。ああ、なんで今まで膝に置いていたんだろう・・・(後悔)。

デュルク+JK2DKでベルを持つようになっても、相変わらず音程は変で、特に実音FとGが異様に高く困っていました。ある時新しいJK2DKのリムが、前に使っていた2EMのリムと全然違うことに気が付きました。JKは数年前にモデルチェンジをし「A-1」というモデルになり改良されたことは知っていました(それで最近買ってみた)。リムがかなり幅広になり、バックボアも変更されているようです。このリムの違いに吹いていて気が付かない私もどうかと思いますが。旧モデルの薄いリムの2DK(ASだけど)を持ってることを思い出し吹いてみたら、素晴らしく吹きやすい!今まで体験したことがないくらい吹きやすい。音程も気にならない。

実は4年前に「ホルンの右手」の研究で有名なシティリバーさんに楽器の調整に出したとき、私の右手に合うマウスピースは「JK2DKのアレキサンダーシャンク」と言われたのです。シティリバーさんの所には私の右手の模型があり、楽器の修理・調整にはその右手を使うのですが、シティリバーさんがおっしゃるには、私の右手にはそれが合うというのです。ここでいうところの「ホルンの右手」とは、右手の位置やフォームではなく、その人の右手自体(大きさや厚さ)のことです。言われて一応JK2DK-ASを入手しましたが、その頃はUカップが好きで薄いリムも嫌いだったので使わず終いでした。

正直その時は「右手でマウスピースを選ぶなんて」と思っていましたが、びっくりです。もちろんたまたまかもしれません。2DKは中庸で一定の評価のあるマウスピースですから。
でも、アンブシュアで選んだけど、結果的には「自分の右手に合う」と言われた物と一致したわけです。右手に合うというのは、どういうことかというと(違っているかもしれませんが私の理解では)「音程が良い」ということです。音のツボが各音正確なので、アンブシュアや手の操作をしなくても吹ける。つまりどの音も良いアンブシュアで吹けていい音がして外れないということになるのです。いわゆる「インチューン」ということでしょうか。

続く


※シティリバーさんでは、楽器と右手に合うマウスピース探しもしてくださるそうなので、興味のある人は相談してみてください。ドンピシャなのが見つかると飛躍的に上達するらしいです。

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マウスピースと右手とアンブシュア(1)

本日はホルンのマウスピースについてです。一般的には、リム内径と口唇の厚さ、カップ形状と音色、カップ深さやボア径と出やすい音域などが論じられることが多いのではないかと思いますが、私は別の視点でマウスピース選びをしてみました。
ポイントはどこも痛くないこと、アンブシュアが安定すること(無駄な動きをしない)、音程です。私は昔はマウスピースが変わると怖くて吹けませんでしたが、今は割とどんなマウスピースでも吹けるし、間違って違うマウスピースつけて吹いても目で見ないと気がつかないです。

元々アレキサンダー103+アレキサンダー8番を約20年使用しておりましたが、今から15年ほど前にシュミット8番にし、途中マックウイリアム2番などに変えた時期もありましたが、最近まで使用しておりました。今年3月にたまたま試奏したデュルクD3を買ったことに始まり、今年はマウスピースをとっかえひっかえ自分にとってのベストマウスピースを探し続けました。ちなみに私の手元にはそれまで使っていた103GP(以下103GP)と20年以上前の103(以下旧103)の2本があります。103GPは持った時の左手の向きの関係か腕に捻りが加わって五十肩が辛かったのですが、デュルクは持った感じが楽だったのです。

最初はデュルク+シュミット8番で吹いておりました。5月末に旧103を吹いてみたところ、アンブシュアが変わることに気が付きました。旧103だと普通に吹けるのに、デュルクにすると口を横に引いてしまうのです。なるほど、それでこのところ楽器を吹きすぎると頬が痛いのだとわかりました。デュルクだと自動的に横に引いてしまうアンブシュアになるのです。その時は楽器がキツイためと思いました。(今はデュルク吹いていますが、楽器自体はキツクないです。)

しばらく旧103+シュミット8番にしていましたが、6月にたまたまネットで興味を持ったベストブラスのマウスピースを購入しました(グルーヴシリーズの3Dと3Cを試して3Dを使用)。高音PPとか細かい動きなどが容易だったので、その頃取組んでいた曲に効果的だったのです(おかげで難なく乗り切れました)。慣れるのには1週間かかりましたが、元々アレキ8番で育ちましたから、カップ形状の近いベストブラスは合っていたのでしょう。音程が定かではないけど吹きやすい。

旧103+ベストブラスでの本番後に、再度マウスピース選びをし、音色からJK2EMを使うことにしました。ベストブラスで狭いリムに馴染んだため、昔は苦手だったJKが大丈夫になりました。しばらくそれで吹いていましたが、最初は頬が痛くなるし、吹いた後に酒を飲むと翌日とても首が痛くなるようになりました。8月にたまたま同じマウスピースでデュルクを吹くととても良い音がしたので、デュルクを使うことにしました。操作性はベストブラスのほうが容易なのでベストブラスを使いたい、でも音色はイマイチなので、デュルクのマウスパイプをシルバーにしてカバーしました。それで1か月ほど吹いていましたが、それでも音がこもると指摘されたのでJK2EMに戻しました。

10月、デュルク+JK2EMでの本番が終わり、首も痛くなるし音程に不安を感じるため、五十肩も治ったので103GPに戻すことにし、またマウスピース選びをやり直しました。

続く

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April 29, 2015

マウスパイプとセーム革

昨年秋に所属オーケストラの宣伝にと、アレキサンダー・ファンクラブのサイトに紹介をお願いし、思いっきりアレキサンダー愛を語ったのですが、それからまだ半年しか経っていないのに今はアレキサンダーではない楽器を吹いております。
先月愛用のケースを踏んで壊して楽器屋さんに修理に出しにいったところ、展示してあった小汚い楽器をつい試奏してしまい、物の割に安めに値段設定された楽器が気の毒になり(その割には値切ってしまったが)つい買ってしまったのでした。正直に言うと、このところ五十肩が辛く朝痛くて目が覚め寝不足になるくらいなのですが、今まで使っていた楽器だと左手の位置関係で肩が辛く、でもこの楽器だと肩が痛くないし、おまけに吹いた感じも軽いし楽さに逃げたというところかもしれません。

デュルクD3という楽器で、まだ日本に輸入されるようになる前に一度手に入れたことがあるのですが、その頃自分があまりにもスランプ過ぎて、マウスパイプを変えた挙句すぐに手放してしまい、ちょっと後悔していたのであります。かといって、今のデュルクはバボラークがアドバイザーになって定価が高くなってしまい(D3-RB)全く買う気はありませんでした。
highE,highFの当りが悪いので凹出しと音程調整をしてもらったところ、マウスパイプを変えない限りこれ以上良くならないと言われマウスパイプを思い切って購入しました。
私が昔持っていたデュルクはアレキサンダー103のそっくりさんでしたので、今のようにマウスパイプが着脱式ではなく普通に蝋着して取り付けられていました。私はそれまでノイネッカータイプといってマウスパイプの巻きがゆるい物を使っていたので、それと同じものをデュルクにオーダーして取換えたのでした。

現在のデュルクはマウスパイプが着脱式で、テーパーが3種類、材質が4種類合計12種から選ぶことができます。デフォルトはゴールドブラスの2番ですが、いろいろ試した結果同じゴールドの2番を購入しました。幸い同じ物が2本あり、自分の物も含めて3本の中からチョイスできたというわけです。店員さんによれば音の鳴りが全然違うということで、もしかしたらラッカーの有無も関係しているかもしれません。
試奏した中にイエローブラスの物があって、ネジをちゃんと締めないで吹いたところ、ハイトーンもプチプチ当たるしすごく良い!と思ったのですが、4か所のネジをきちんと締めたら音がこもってしました。どのパイプもスムーズに4か所のネジが留まるわけではなく少々歪ませないと締まらず、このイエローのパイプが一番ネジに合っていなかったのでした。楽器本体のネジにも個体差はあると思うので、合う合わないなんでしょう。スターリングシルバーは残念ながら2番の在庫がなかったのですが、3番(テーパーが太い)を試したところ、重厚な音が出てそれはそれで好きだったし私が完全な下吹きだったらこれを選んだと思うのですが、悩んだ挙句やめました。
マウスパイプでこんなにも音が違うんだ!ということが体験できました。

小汚かったのは、前の持ち主さんがラッカーを剥がして所々ラッカーが残っていたり、赤錆や黒い点々の錆もあり、見た目とても古そうだったのでその分安いかと思いましたが、シリアルナンバーからするとそう古くはないだろうと思い調べてもらったら3~4年前の物ということでした。きれいにしましたよ!剥離剤も購入しました。
私は過去にノーラッカーの楽器を使っていた期間は長く25年くらいだと思うのですが、まめに拭く方ではないのでキープするのは諦め、年に1回きれいにして後はそれなりにという方針でおりました。年に1度の楽器磨きはヴェノール(昔はピカールを使用)にしておりましたが、お友達からポッカレモンがよいと聞いて(クエン酸が金属を還元する)、現在はどうしているかというと、まずレモンの切り口を楽器になすり付けて少し放置し、その後残った深めの錆を中心にグラノール(ヴェノールの商品名が変わった)少々を古ストッキングに付けて磨き、台所用洗剤をスポンジに付けて洗いお湯で流す~ということにしております。
昔ピアノ用クリーナーで磨くとよいと聞いて使ってみたことがあるのを思い出し、調べてみたらシリコンオイルを勧めている人がおり、シリコンで被膜を作るってことなんでしょうね。それはあまりしたくないな。酸化被膜を作るために薬品を使うという方法もあるようですが、酸化被膜が厚いと鳴りが悪くなるらしいので、それもやめておこうと思います。
すっかりきれいになったのでキープしたくなり、天然のセーム革を購入いたしました。調べると普通のクロスで磨くのと全然違うようです。水気を残さないことが重要ですが手の脂でも汚れるようなので、楽器を吹く前に手を洗うだけでも違うかもですね。
私のことだから、どうせすぐに汚くなるんでしょうけど。

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September 14, 2014

高速リップトリル

私の得意技の一つに「高速リップトリル」があります。一発芸的なものです。

今から30年ほど前に今は亡き千葉先生に教わったかけ方を使っております。
方法は簡単、やろうとするトリルの2つの音の間の音を狙うのです。例えば、ドとレのトリルであれば、ドとレの指でド♯を吹こうとする。すると、口唇がドかレか迷ってトリルになってしまうのです。

一般的に、ゆっくりからだんだん速くして(4分音符~2連符~3連符~4連符)さらうとか、シラブルを使うと言われているのですが、6年前の草津のドールのクラスで、「トリルは口唇中央のアパチュアの辺りの狭い範囲で起きることなので、タララ~と速く始めて回数を増やしていく練習をするとよい」(みたいな感じのこと)を聞いたことがあり、千葉先生と同じようなことを言っているなと思ったのであります。

リップトリルが必要な状況など滅多にないので、別に困らないのですが、このリップトリルは口唇の柔軟性が必要なので、柔軟性をつける目的に時々やっております。しかしながらこのやり方は欠点があって、コントロール(速度や強さ)が難しいのと、調子が悪かったり口唇がバテるとかからないことがあり、高い音ほど確率が低くなるのです。
それが、この前のホルンキャンプでシラブル「も」使うことでコントロールすることを身に着けました。とはいえ、この高速リップトリルは調子よくないとできないので、バロメーターとして今後も時々練習しようと思います。

ちなみにもう一つの得意技は「焼きトン・焼き鳥の串の早抜き」です。自慢じゃないけどかなりの高速です。どちらもいつかyoutubeで披露したいです。

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September 08, 2014

望ましいアンブシュアの意識

先週から思うところあって、ファーカス教本のウォーミングアップに取り組んでおります。メトロノーム使ってさらうのが大事ですね。やったことある人はわかると思うのですが、音符の並びは簡単そうで、でもちゃんとやろうとすると難しいです。

今思えば、この1年くらい調子がいいと思っていたのは気のせいだったかもしれません。そういえば去年演奏しているところの写真を見て変なアンブシュアだと思ったし、最近に至っては低音のフォルテが出ない、息漏れがするといった症状が出ても、練習不足くらいにしか思っていませんでした。
ホームページの整理をしようと昔のブログ記事を読んで、やっと気が付きました。アンブシュアだと。2008年のブログで、下唇の使い方について書いているのですが、忘れていました。

ある意味その人にとっての自然なアンブシュアがあり、それが望ましいとは限らない。意識しないとある意味自然なアンブシュアになってしまう。自然なアンブシュアと望ましいアンブシュアの差を、練習方法と場合によっては道具(歯とか)によって埋める必要があるのではないかということです。その差は人によっていろいろで、ほとんどない人が天才なのかもしれません。

アンブシュア改造をしていた当時、下唇の下の左右にふくらみが大きくなった気がしていましたが、先週気が付いたときには、ふくらみがほとんどなくなっていました。たぶん、下唇下制筋が鍛えられるとできてくるふくらみじゃないかと思っているのですが・・・。
1週間ファーカス教本に取り組んでみて、だいぶ良い感じになってきましたが、毎回アップに時間がかかるのと、音域によりマウスピースの当たりを変える必要があるようです。私の思う望ましいアンブシュアにするためには、意識と練習と、本当は歯並びの改善が必要なのでしょう。私の場合、下の前歯の並びが直線的なのでもう少しRが小さい方が下唇を使いやすく、前歯の被蓋が少々大きいので浅い方が理想的なのであります。

でも、しばらくはこの自分の歯並びにつきあおうと思います。下唇の下のふくらみも少し復活してきたような気が・・・

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August 01, 2014

練習はしないと

昔の私のブログの記事を見てみると、楽器どうしよう、ケースどうしよう、譜面台の高さがどうだとか、マウスパイプがどうだとか、吹きすぎるとばてるとか顎が痛いとか、なさけないネタが多くて恥ずかしい限りです。今はほとんど解決しています(のつもり)。

楽器ですが、私は高校生の時からアレキサンダー103ユーザーなのですが、ほどよい抵抗感のある楽器が欲しくて、ロータリーウエイト入れてみたり、ベルに銀メッキかけてみたり、ハンドハンマーを買ってみたりしていました。以前よりゴールドプレートが気になっていたのですが、これはアレキサンダー社に特注しないといけない(ゴールドプレートの値段設定あり)ので、高価なので注文して吹いてみてNGだったときのダメージがとても大きいと思うととても手が出ませんでしたが、たまたま楽器屋さんに中古の103GPが出ていて、とても状態がよく気に入って使っています。数年落ちでしたが、前のユーザーがあまり吹いていなかったようで、所々金メッキをやすりで削り取ってありその分安く購入できました。ただ、レバーや指かけの位置関係か持った感じがしっくりこず指が思うように動かないので、何とかしなければいけません。

ケースはアコードのケースを購入し、もう7年くらいになるのですが、まだ綺麗で今まで事故もなく高いけどその分長く使えそうです。もうケースどうしようと悩む必要はもうありません。

譜面台の高さですが、思うところあり数年前にぐっと下げました。目的は顔を下向きにするためで(以前は少々上向きになりがちだった)、それを習慣化するために以前より20cmくらい下げています。顔を少々下向きにすることで、一つは下顎が自由になり前に出しても顎関節とその周囲に負担がかからないこと。一つは舌骨とオトガイの距離が縮まるので舌骨上筋が緩んで口唇の過度な緊張がなくなるために音色がよくなること、もう一つは首(後頭部)の緊張がなくなって、その周囲の痛みが出ないこと。ということで、いろいろなことが解決しました。

マウスピースやマウスパイプもあんまり気にならなくなり、アンブシュアがどうのではなく、純粋に音色や楽器との相性で選んで使っており、今ならどんなマウスピースでも吹ける気がします。今までは、高音から低音まで同じアンブシュアを目標に一つのマウスピースにしていましたが、低音域では音は出てもそれらしい音(下吹きの専門家が出すような音色)を出すのは難しいことを悟り、曲やパートによってマウスピースを替えることにし、普段はシュミット8番とアトリエモモ33CX(シュミット8番がそのままちょっとだけ大きくなった感じ)を使ってます。


迷いもなくなり、そう簡単にはバテないし、こういう練習をどれだけやればどの程度まで持っていけるということを身に着けたので、何とかできるという安心感からか、むしろ普段は練習不足になってしまい反省してます、トホホ。

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June 30, 2014

音程は宇宙から

現在新響は、飯守マエストロとワーグナー&ブルックナー。タダでさえ厳しいマエストロがさらに本気です。
一に音程、二に音程は毎度言われていることですが、飯守先生の格言のなかで、「音程は宇宙からいただく」というのがあります。私は、音程とは絶対的なものである、という解釈をしていたのですが、最近思うのは、音程は自分で作り出すものではなく、既に存在しているということなのかなあと思うのであります。

音程はざっくり言うと管の長さで決まるものですが、管体からの共鳴で口唇が振動し、その振動の回数が周波数すなわち音程となるわけです。管の長さが正確ならば正確な音程が出るというものでもないし、チューナー的に正確な音程を出したとしても、それが正解の音程とも限らない。その調整を、ホルンであれば右手とか他の金管ならスライドで行ったり、少々の口の絞め具合、息のスピードなどで調整をするわけです。それらを意識的に行うと、音質は悪くなるし何より遅い。でも不思議なことに、よく周りを聴くと自然に音程が合ってくる。それは上記のような調整を意識せずに反射で行っているのかもしれないが、もしかしたら楽器が周囲の音の響きを受け止めて、それが口唇に振動を伝えているのではないかなと。そうなると口唇が柔軟性があって反応がよいことが必要になる。順応しやすいアンブシュアであり奏法がよい音程には重要だと思うのであります。

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