混合診療禁止
外科的矯正治療という治療法は、歯並びだけでなく顎を手術して大きさなり位置を変えて噛み合わせを直すというもので、通常は矯正治療をして準備(=術前矯正)をしてから手術をする。
手術入院自体は昔から保険適応なのだけど、術前矯正も10何年前から特定の施設であれば保険で行うことができるようになった。でも、治療に用いる装置等に制約があるので、私は自費で行っていて、その代わりかなり安めの値段設定にし、保険では認められないリンガルや透明なブラケットでも行っていたのである。
ところが、保険で手術をする場合の術前矯正は保険でしか行えなくなるらしい。混合診療(一つの治療に保険と自費が混在)は認められないということ。それだけでなく保険で術前矯正を行うためには高額な機器(=下顎運動測定装置、筋電計)を持っていることが必要になるらしく、結果個人の矯正歯科医院では外科的矯正治療を扱いにくくなりそうである。
ウ〜〜ン、迷うところである。外科の必要な患者さんは大学病院に回せということなのだろうけど、管楽器をやっている患者さんで外科的矯正治療が必要な場合、かなり配慮しないと治療中には全く吹けなくなるケースが多いはずだ。実際、去年このブログで報告した当院の外科矯正の患者さん、手術後1ヶ月で楽器を再開し、特に問題なく吹けていてハイトーンもちゃんと出るとのこと。治療開始から10ヶ月程で装置を外せると思う。仮にこの人が一般的な方法で治療をしたとすれば、それはできなかっただろう。
その500万円もする高額な機器というのを実は私は持っているので、多分申請すれば何とかなるんだろうけど、面倒だなあ〜〜保険の手続き。どうしようか・・・
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