金管用下顎前歯のアダプター(2)
ロックバンドのトロンボーン奏者。演奏時に口唇が揺れるようになり、耳鼻科にてジストニアと診断されたとのこと。アレキサンダーテクニークの先生からは「口唇が開くのが原因」と言われたということで、随分口唇を閉める方向に力が入ったアンブシュアでした。
レントゲンを見ると、元々上下前歯の正中がずれているのに演奏時は合っているから、下顎骨を右側にずらして吹いているので、まずは下顎前歯が左右対称になるようにアダプターを作ってみました。真直ぐ歯を開けて、あまり口唇を閉めようとしないで楽に吹いてもらうようにしました。ようは演奏時の顎位を戻すためのアダプターです。
顎を左右にずらすとどうしても顎は動きが制限され歯が開き気味になり閉じにくい。たしかに演奏時のレントゲンで見ると歯の開きは普通より大きめではある。私は口唇の揺れは下顎骨をずらして吹いているためではないかとは思うが。
金管で口唇が揺れるとか音が揺れるとか、スランプ&練習不足でよくある話なので、それをジストニアにしてしまうと、アマチュアの相当な割合の人がジストニアになってしまうななどと思ってしまいました。
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