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目指す治療ゴールはいろいろ(2)

横顔の数値で一般的なのは鼻とアゴの先を結んだライン(E-line)に対して、口唇の位置が理想的には上唇が1mm内側、下唇が線上であり、通常それを目指すのだけど、オトガイが小さければラインが後ろに来るので、歯を必要以上に内側に入れないと達成できない。

E-lineからの口唇の位置はそこそこに、楽に口唇閉鎖できることを目指し、楽器演奏を考慮して治療した例をお見せします。患者さんはプロのオーボエ奏者。普通に仕事しながら矯正治療を受けていただきました。

治療前

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治療後

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治療前後の口元の変化

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・E-lineから口唇が少しだけ前に出ています。さらに抜歯をすれば下げることは可能だったかもしれませんが、オトガイが後退しているので、口元のバランスとしてはこの方がむしろよいように思います。

・抜歯は上の小臼歯左右1本ずつのみとし、上の親知らずは抜かずにコントロールしました。矯正歯科医は親知らずを無条件で抜歯してしまう人が多いのですが、萌出している上の親知らずを抜歯した後にアンブシュアに影響が出て不調になる管楽器奏者がいますし。

・前歯の被蓋は少々浅めになりました。理想的には2mmくらい被るように直すのですが、これ以上深くするためには前歯を挺出させる必要があり、鼻の下が長くなるとアンブシュアに悪影響の可能性があるため、浅めで終わりにしました。

 

こんな感じで私は管楽器奏者に対して配慮した治療方針を考えています。演奏の邪魔にならぬようメタルの小さいブラケットを使ったり、最初半年前歯に装置を付けずに犬歯を引いたり、治療方法にも配慮しています。管楽器奏者の方のほとんどにMFTもしています。

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