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April 04, 2019

クラリネットの上顎用小さなアダプター

クラリネットのマウスピースを上の前歯(中切歯)2本で均等にくわえるというのは、演奏上大切なことで、ちょっとした歯の形の調整で効果があることも多いし、これを実現することを目的に矯正治療をする人も当院にはよく来院される。
先日来院されたフリーのプロ奏者は、前歯が1本だけ前に出ているために片方のみで楽器を支えることになり、不安定になるのを何とかしたいというご相談であった。下から見ると1本飛び出ていてマウスピースに当たらないことがよくわかる。出ていない方の歯で支えているので楽器がとても右にずれていることが、演奏時のレントゲンでもわかる。

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矯正をするか補綴処置で改善するのが一般的と思うが、見た目はそう悪くないので矯正したいという感じでもないし、補綴で治そうと思ったら歯の神経を抜かないと難しいし、私としてはお勧めしたくない。
そこで着脱式で補うことを試した。模型上で即時重合レジン(仮歯などを作るときに使用)を用いて作製し、装着して演奏してみると確かに効果があるが、安定しない。そこで、直接歯に充填用レジン(虫歯の詰め物などに使用)を載せて口の中で硬化させて作製した。ピッタリなので、引っかかりが無くても表面張力で保持される。小さくて扱いにくく、そのうち周りが欠けたりしてくるだろうけど、しばらくは持つと思う。歯も削っていないし、また作ればよい。

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本人によれば「世界が変わる」そうである。 

 

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