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April 06, 2018

管楽器奏者の筋機能療法(MFT)(3)

口腔筋機能療法の概要については、もう20年近く前に「管楽器奏者の歯のためのページ」に掲載してアップデートしていない(レッスン2でとまっている)のだけど、まずそちらを読んでいただきたいと思います。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ohara/muscle/mft.html

舌突出癖、低位舌、口唇閉鎖不全であれば、不正咬合と関連し、きちんとプログラムに沿って指導を受けてトレーニングすることをお勧めしたいが、中には正しくはこういうものだということを知るだけでも舌位が改善する人もいなくはないのでお伝えすると、何もしていないとき「舌は口蓋(ウワアゴ)に付け、歯は噛まずに開いて、口唇は閉じて鼻で息をする」をまず実践してみてほしい。

アンブシュア強化のためのトレーニングとして3つ紹介したいと思う。

1)ボタンプル:直径2.5cm程度の薄いボタンを用意し、タコ糸のような紐を通します。前歯と口唇の間にボタンをはさみ紐を前方に引っ張ります。基本は臼歯は噛んで紐は水平なのですが、アンブシュア強化には臼歯は少し開けて紐は少し下向きの方がよいかもしれません。応用としてはボタンを2個用意して左右に引っ張るのも効果的です。
主に下唇が下顎歯列に密着する力を強化します。音質の向上につながり、いわゆる「下あごを張れない人」にも効果があります。

2)風船トレーニング:一般的に手に入る普通のゴム風船を用意します。これを手を使わずに膨らませます。吹き口がロールしていてここに前歯を引っ掛けると簡単ですが、あえて引っ掛けずに口唇だけの力で保持します。一息膨らませたら口唇を閉じたまま鼻で息を吸ってまた膨らませます。
主に口唇を閉じる力を強化しますが、頬筋や呼吸のトレーニングにもなると思います。息漏れの解消や音の安定につながります。

3)オープンアンドクローズ:舌全体を上顎に吸い付け口を大きく開けて舌の下のヒモを伸ばします。次に吸い付けたまま奥歯を噛みます。開いたり噛んだりをゆっくり繰り返します。
注意点としては、舌の先が上前歯のすぐ後ろにあること、舌の前の方だけでなく後も吸い付いていること、舌が上の歯を覆わず上の歯列の内側に収まること、左右対称に吸い付けること。また、口を開けるときは、下顎が前に出たり横にズレたりせず、まっすぐ開けます。
アンブシュア強化のためには舌後方の脇を意識するとなお良いと思います。主に舌を挙上する力を強化します。ダブルタンニングや息のコントロール(特に高音域)に効果があります。

これら3つの力は、金管楽器だけでなくどの管楽器にも必要な力でしょう。
正直いうと私自身は基本は楽器の練習の中で筋肉を鍛えアンブシュアを作るべきと思っていますが、元々足りない人には効果があるかもしれません。私はときどき風船トレーニングをやっています。

※個人の感想であり、効能を確約するものではありません。。。

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