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April 03, 2018

管楽器奏者の筋機能療法(MFT)(2)

管楽器の演奏を始める年齢は、日本の場合圧倒的に中学生からが多く、早くても小学4年生なのではないかと思う。弦楽器やピアノに比べ開始年齢の遅い管楽器に対し、早期教育の必要性が言われ始め、「東京芸大早期教育プロジェクト」などいろいろな試みがされているようである。

日本人が管楽器演奏で大成しにくい原因として、言葉の違いがあるのではないかと聞く。日本語はドイツ語などに比較して、口唇より上の筋肉や舌後方の筋肉などをほとんど使わない。こういった筋肉が金管楽器演奏には重要なのだと。ドイツ人などは管楽器を勉強する前からこういった筋肉が発達するから、苦も無く良いアンブシュアを習得できるということらしい。だから、単に早くから専門家によるレッスンを受けるだけではなく、正しいアンブシュアの習得と、そのための筋肉のトレーニングが必要ではないかということである。

私が思うに、日本人の場合、口を閉じる、咀嚼する、嚥下するといった機能自体に問題がある子供の割合が多すぎる。おそらく欧米人の比ではないはずである。だが、それらの機能が弱くても生活は出来るし食事できるし日本語は話すことができるので、あまり問題にならないまま成長することが多いのである。管楽器の早期教育を考えるのであれば、まずはそういった日常の口腔機能を正しく行えるようにすることがまず大切なのではないかと。

歯科矯正での早期治療(多くは7~10歳くらい)については、効果が無いというエビデンスを元に、永久歯列完成後(12歳以降)に治療を開始すべきという方針の医療機関も残念ながら少なくはないようである。そんなことはない、早期治療をやるべき子供はたくさんいる。適切な時期に治療を行い口腔筋機能療法を行うことで、管楽器演奏にとって良い条件へ導くことはできるはずである。早期治療で良い効果が得られれば、永久歯列完成後の矯正治療をせずとも良い歯並びにすることができる。中学高校で始めると矯正装置自体が足かせとなり、矯正治療をあきらめるか管楽器をあきらめるかという選択となることも多い。早期からの管楽器教育を受けさせるのであれば、ぜひ歯並びや嚙み合わせも早めに問題解決した方がよい。

つづく

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