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December 2016

December 14, 2016

備忘録2016

1年が経つのは早いです。もう年末ですね。昨年の今頃、マウスピースや右手の形、楽器の持ち方などを見直した話をごちゃごちゃと備忘録として書いたのですが、それから1年、またいろいろ考えながらホルンを吹いていたわけです。

・楽器を膝に置かず持って吹くようになって、とても自由になった。以前は固まって吹いていたが、動けると何だか楽しい。
持って吹けるようになったのは、楽器(デュルク)が持ちやすかったのもあるのだが、音程や鳴りの面からどうしても103GPに戻したかった。しかし持って吹くのは非常にしんどい。そこでハンドレストを付けた。これはとても良い。なぜ今まで使わなかったのだろうか。
それでもちょっと角度的に持ちにくいので、レバーにクラリネット用のサムレストクッションを付けた。最初はグニュっとしてタイムラグが出来てしまったが、慣れれば大丈夫である。レバーに指をかける角度を好きに出来る。手の小さい人にはお勧めしたい。

・楽器を103GPに戻すと、良いと思っていたマウスピース(JK2DKAS)がしっくりこない。昨年の私のマウスピースコンテスト(単に吹きやすい物を選んだだけ)の勝者ブレゼルマイヤーにしてみた。昨年はまだ楽器を膝に置いていたので、リムの平らなマウスピースは当てる角度が限定され体が痛くなって止めたのだが、持って吹くので大丈夫になった。若い時長い間アレキ8番を使っていた私はVカップに近い方が合っているのか。

・音域によってリムの位置を意識的に上下させるようにした。高音域では上へ、低音域で下へ。歯が少々唇側傾斜しているので、高音域では上向きに、低音域では下向きに角度も意識的に変えて吹くようにしてみた。
今までウォーミングアップに時間がかかっていたのが解決したような気がした。
おそらく、下の前歯とリムの位置関係が固定で、高音で歯を閉じるためには上のリムが上にずれる必要があり、低音では逆ということと思う。
音の高さの調整は歯の開きだけではないので、これだけに囚われてはいけないと思う。しばらくは意識して位置を調整していたが、あまり考えるのはやめた。大事なことは口唇とリムは自由であることと思う。

・顔の向きについて、以前は少々顎を上げ気味にしていたのを正し、むしろ意識的に下を向くようにしていた。楽な音になるし(舌骨上筋群が緩むためと推測)、首も痛くならない。
しかし、自分は楽に吹いているつもりでも、演奏会の録画を見ると顎を引き過ぎでとても窮屈な体勢に見える。
上部頸椎を曲げて下向きにするのではなく、下部頸椎から曲げて頭を前に出すようにすると良いのではないかと、いろいろな奏者を見て気づく。

・練習の仕方について、平日でもコンスタントに練習したい。しかし、自宅の狭い防音室やカラオケやデッドなレンタルスタジオなど環境が変わるとあまり良い練習にならないし、むしろやらない方がよかったと思うことさえある。
そこで、毎日同じ時間帯に同じ場所で同じ位置に座って同じ楽器で練習することにした。具体的には夕飯食べて8時くらいから診療室の場所を決めて練習することにして3か月。音色を確認しながら練習ができるのは大事だと思う。遅い時間まで練習するので、夜なかなか眠れなくなり睡眠不足に。平日に広いところで吹けるどこか団体に所属したい願望あり(昔から木曜夜練習の団体を探しています。誘ってください)。

・右手について、少し前からオープンにして(手のひらとベルの間を開ける)吹いていたが、ある時ベルの真ん中に手を平らにして入れると良いと聞き(出典は下記のyoutube)、それはないだろうと疑いつつ試してみるととても良かった。楽器が楽に持てたためと思う。しかし理屈の上では、特に高音域はベルの形態に沿って手を添えないと音が当たらないということらしい。低音パートのシーズンためか問題は起こらなかったが、結局戻すことにした。

French Horn Hand Position by Engelbert Schmid Horns

・下唇が左にずれるので、左右の口唇の被りが同じになるように意識して練習してみた。中低音は良い音になったような気がするが、高音域がきつい。歯が閉じないのだと思う。(前回のブログ参照。)歯並びが非対称なために長年少しずつ咬耗してきたであろう歯にレジンを盛って10日経つ。顎をずらさずに吹けるようになってきた気がする。やっぱり歯並びは大事だと今更ながら思うが、日本には歯並びは金管演奏に関係ないと言い切る専門家がいまだにいるのはどうしてだろう。

・大昔、私はハイトーンが得意で中低音は不得手であった。スランプを経て奏法を見直し、すっかり中低音が得意な奏者になってしまった。自分としては今だ低音域は苦手意識あるし嫌いだが。基本口蓋が浅く高音域の出やすい口腔形態をしているので、特に高音域のためのエクササイズもしてないし、オケでも低音域を重宝がられ高音域をあまり吹かないので、このままだと高音域がダメになってしまう危機感あり。
シラブルや圧力だけでなく、広頸筋を意識してみることにした。私の場合、高音域で口角が上がってしまうことがある。そうならないように口角下制筋などに力が入りすぎると、今度は音が悪くなる。そこで、口角下制筋ではなく広頸筋を使って口角を安定させると良いように思う。目下思い立つと広頸筋のトレーニングをしている。

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December 05, 2016

結局は歯並びは大事

思い立って前歯3本を長くしてみた。
左上3番と左下2番3番を試しに1mmくらいレジンで長くした。とにかくびっくりするくらい吹きやすかった。調子が出るまで苦戦するアルペジオの練習も楽に出来るし、高音域も無理なく出るような気がするし、見た目も何か昔こんなアンブシュアだったよなという感じ。当然レジンは噛んでしまうし、酸処理や接着剤を使っていないので取れてしまったが、もう長くしないで吹くことができない。
そこで、思い切ってきちんと酸処理をしボンディング剤も使ってレジンを盛った。今までの咬頭嵌合位で咬合調整すれば盛ったレジンは無くなってしまうので、咬合位を変えて(直して)、当然臼歯はちゃんと噛んでいないがガイダンスを調整し、当初より短くはなったが、思惑通りのアンブシュアに近づいたと思う。

そもそも何で長くしようと思ったかである。
そもそもは「金管楽器のドッペルトーンはなぜ起こるか」を、とあるSNSでの意見交換で書き込みをきっかけに考えているうち、そうだ私も改善しようと思ったからである。
ドッペルトーンは簡単に言ってしまうと、演奏時の上唇と下唇の被りが均一でないからで、原因としては、歯並び(特に下の犬歯が出ている時に起こりやすい)、あるいは何らかの影響で演奏時に下顎が横にずれてしまっているからではないかと考えている。そのためにドッペルトーンあるいは息漏れが起こり、起こらなくても無理な力がかかってアンブシュアや音質に影響が出るのではないかと思う。

昔それについてはこのような記事を書いている。
金管演奏時の上下口唇の関係(1)

私はというと左側の下唇がやや出気味なので、意識的に下顎を右にずらし(左にずれているのを修正し)左側も上唇が下唇に被るようにして練習してみた。中低音は良く鳴るようになったが、高音域がキツくなってしまった。
私は以前自分で歯の調整やアダプターの試作を含めアンブシュアをいじりすぎて自滅したので、長いこと形にこだわらず鏡も見ず口唇を意識せずに吹くようにしていた。あらためて自分のアンブシュアを観察してみると、下顎を左にずらして吹いており、必要があってずらしていることがわかる。私は少々歯並びが左右非対称で、そのために歯の咬耗も左右非対称に起きて左側の歯が磨り減っているのである。だからまっすぐ歯を開くと歯の開きが左の方が開き過ぎる。下顎を左にずらしてアンブシュアを作ると歯の開きが左右対称になるのである。

歯の開きが左右対称だと良いことについてはこちらの記事。
歯の開きのバランス

つい2年前に同じようなことを書いているのに忘れてた。
やっぱり歯の開きは左右対称がよい


歯を3本長くして、下顎をまっすぐにしてアンブシュアを作った時の歯の開きがほぼ左右対称になるようにはしたが、臼歯が噛んでいない状況なので、思い切って歯並びを直すことにした。いろいろ考えてマウスピース矯正(クリアアライナー)。アンブシュア目的だと吹きながら歯の動かし方を調整しやすいからである。半年くらいはかかるかな。結局は歯並びって今更ながら思うのでした。

1612051 1612052
元は左図。左側(向かって右)の方が歯の開きが大きい。右図はレジンで仮に長くしたところ。


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