« 反対咬合とトランペット演奏 その4 | Main | ダブルリップ用アダプター »

November 02, 2016

歯の長さを整える

オーボエ用の上顎アダプターがとても効果があったので掲載します。

普通の会社員をされているけど音大出身のかなり上級者です。元々は上顎前歯2本の長さが違うために当院にいらした方で、歯ぎしり等により歯が全体的に磨り減っているのだけれど、1本は補綴物(セラミック)のために長さが保たれており、結果2本の長さが変わってしまった。
そこで、もう1本の方をレジン充填材で長さを調整し、演奏上の効果もあったし壊れることもなかった。
全体的に歯が磨り減っているために、咬合が低くなっており、なので下顎前歯部のアダプターで咬合を上げて演奏が出来た方がよいと考え勧めたのだけど、違和感があって使用はしていないということ。

何年かして、今度は上顎の側切歯、犬歯がかけたということで来院された。歯の咬耗は進み、左右とも中切歯に比べて側切歯と犬歯が短い。
最初はレジン充填材にて歯の形態を長くし、咬合調整も十分にやったのであるが、なにせ歯ぎしりで歯にかかる力には耐えられず、取れてしまった。歯ぎしりによる歯の損傷を防ぐためのナイトガードは使用しているが、どうしても日中でも無意識に歯ぎしり食いしばりをやってしまうのだそうである。

1611021

そこで、着脱式にして長さを補うようなアダプターを試すことになった。模型上で歯の長さを整え、それにハードタイプのシートを使用してマウスピースを作成した。
結果は期待していたような効果があったということで、pやsfが特に良くなったとの事。ご本人によれば、歯の長さが短いと、その部位の口唇・頬の支えがないため、内側に寄る方向に力が入って、上唇の中央部に厚みが増してしまうのではないか。そうするとリードに余分な力がかかってしまい、キャパシティが減ってしまう。ということです。

1611022 1611023

オーボエ・ファゴットでは、口唇を内側に巻いてアンブシュアを作るので、どうせ歯並びは関係ないと思っている人は多いのではないかと思うのですが、やっぱり関係あるんですよね。

|

« 反対咬合とトランペット演奏 その4 | Main | ダブルリップ用アダプター »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/81132/64433775

Listed below are links to weblogs that reference 歯の長さを整える:

« 反対咬合とトランペット演奏 その4 | Main | ダブルリップ用アダプター »