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September 03, 2016

反対咬合とトランペット演奏

咬合と管楽器演奏の関係については、根本先生の本の図が有名すぎて、皆さん信じているのではないだろうか。各種テクニック本にも引用されているらしい。

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   ~根本俊男著「すべての管楽器奏者 ある歯科医の提言」より


下顎は3次元的に動き、可動域には個人差があり、口唇の厚さは筋肉により調節可能だし、マウスピースの圧力は均一ではない。つまり、咬合タイプによって決まるわけでもなく、咬合タイプによって理想的な向きがあるわけでもないと私は考える。
図では、正常咬合では演奏時に上下の前歯前歯がそろっていて、反対咬合では下の前歯が前に出ているが、私の経験(演奏時のレントゲン撮影)では、正常咬合の演奏時の顎位は、上下の前歯がちょうどそろうことはなく、わずかに上の前歯が前に来る。反対咬合の演奏時の顎位では、下の前歯が前に来るケースは少ない。

下の写真は5年前に講演のために、咬合と楽器の向きが関係ないことを示すために当団練習風景をこっそり撮ったもので、当団トランペット3名は咬合パターンがまったく違うのにも関わらず(1st骨格性III級、2nd上顎前突、3rdI級正常咬合)、向きはほぼいっしょである。
楽器の向きは強いて言えば演奏時の上下口唇の位置関係と相関があり、つまり出したい音色によっても変わるのではないか。いっしょに演奏しているうちに音色が似てくるので、向きがほぼいっしょなのではないかと思う。

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下顎(関節頭)は前には出るが後ろにはいかない。開口時に下顎は後方に回転する。つまり、金管楽器演奏時に、普通の人が下顎を前に出して演奏するところを、反対咬合の人はあまり前に出さずとも楽に演奏できる。しかし反対咬合の程度が大きければ下顎を後方に押し込める必要があり、顎関節周囲に負担がかかる。これが私の「受け口気味(軽い反対咬合)だと金管楽器演奏に有利かも」という仮説の根拠であった。


つづく


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