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June 09, 2016

クラリネット演奏時の下顎のずれ

プロオケに所属するクラリネット奏者が来院しました。開口時に下顎がずれるというご相談でした。

10年以上前に顎の痛みで耳鼻科を受診し薬を飲んでよくなったという経験がありますが、顎関節の動きにより演奏に支障があると気が付いたのが1年前だそうです。具体的には、ブレスをしてアンブシュアを戻した時に顎位がずれて口唇が対応できないということです。顎関節の痛みや開口障害等はないということ。

咬合からも最初は顎関節症の範疇かと思いましたが、歯列模型と演奏時のレントゲンを見て原因がわかりました。

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模型を見ると下顎の前歯が斜めになっているのがわかります。前歯3本がほぼ直線に並び右側ほど内側に入っているのです。そして演奏時の下顎は左にずれています。この3本のところでマウスピースをくわえることで楽器が右を向き、演奏時には楽器の力が左方向にかかり、下顎がずれるのだと思われます。
前歯が左右非対称だから楽器がずれているのか、楽器を左右非対称で吹いていたら歯並びがずれたのか、どっちが先かはわかりませんが、おそらく両方が関係していると思います。

そこで、写真のように下顎前歯の前面が左右対称になるようにアダプターを作りました。厚さが左右で違うことがわかるかと思います。上から下までスムーズにアンブシュアが変わることなく吹けるようになり、よい結果になったと思います。

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