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April 29, 2015

マウスパイプとセーム革

昨年秋に所属オーケストラの宣伝にと、アレキサンダー・ファンクラブのサイトに紹介をお願いし、思いっきりアレキサンダー愛を語ったのですが、それからまだ半年しか経っていないのに今はアレキサンダーではない楽器を吹いております。
先月愛用のケースを踏んで壊して楽器屋さんに修理に出しにいったところ、展示してあった小汚い楽器をつい試奏してしまい、物の割に安めに値段設定された楽器が気の毒になり(その割には値切ってしまったが)つい買ってしまったのでした。正直に言うと、このところ五十肩が辛く朝痛くて目が覚め寝不足になるくらいなのですが、今まで使っていた楽器だと左手の位置関係で肩が辛く、でもこの楽器だと肩が痛くないし、おまけに吹いた感じも軽いし楽さに逃げたというところかもしれません。

デュルクD3という楽器で、まだ日本に輸入されるようになる前に一度手に入れたことがあるのですが、その頃自分があまりにもスランプ過ぎて、マウスパイプを変えた挙句すぐに手放してしまい、ちょっと後悔していたのであります。かといって、今のデュルクはバボラークがアドバイザーになって定価が高くなってしまい(D3-RB)全く買う気はありませんでした。
highE,highFの当りが悪いので凹出しと音程調整をしてもらったところ、マウスパイプを変えない限りこれ以上良くならないと言われマウスパイプを思い切って購入しました。
私が昔持っていたデュルクはアレキサンダー103のそっくりさんでしたので、今のようにマウスパイプが着脱式ではなく普通に蝋着して取り付けられていました。私はそれまでノイネッカータイプといってマウスパイプの巻きがゆるい物を使っていたので、それと同じものをデュルクにオーダーして取換えたのでした。

現在のデュルクはマウスパイプが着脱式で、テーパーが3種類、材質が4種類合計12種から選ぶことができます。デフォルトはゴールドブラスの2番ですが、いろいろ試した結果同じゴールドの2番を購入しました。幸い同じ物が2本あり、自分の物も含めて3本の中からチョイスできたというわけです。店員さんによれば音の鳴りが全然違うということで、もしかしたらラッカーの有無も関係しているかもしれません。
試奏した中にイエローブラスの物があって、ネジをちゃんと締めないで吹いたところ、ハイトーンもプチプチ当たるしすごく良い!と思ったのですが、4か所のネジをきちんと締めたら音がこもってしました。どのパイプもスムーズに4か所のネジが留まるわけではなく少々歪ませないと締まらず、このイエローのパイプが一番ネジに合っていなかったのでした。楽器本体のネジにも個体差はあると思うので、合う合わないなんでしょう。スターリングシルバーは残念ながら2番の在庫がなかったのですが、3番(テーパーが太い)を試したところ、重厚な音が出てそれはそれで好きだったし私が完全な下吹きだったらこれを選んだと思うのですが、悩んだ挙句やめました。
マウスパイプでこんなにも音が違うんだ!ということが体験できました。

小汚かったのは、前の持ち主さんがラッカーを剥がして所々ラッカーが残っていたり、赤錆や黒い点々の錆もあり、見た目とても古そうだったのでその分安いかと思いましたが、シリアルナンバーからするとそう古くはないだろうと思い調べてもらったら3~4年前の物ということでした。きれいにしましたよ!剥離剤も購入しました。
私は過去にノーラッカーの楽器を使っていた期間は長く25年くらいだと思うのですが、まめに拭く方ではないのでキープするのは諦め、年に1回きれいにして後はそれなりにという方針でおりました。年に1度の楽器磨きはヴェノール(昔はピカールを使用)にしておりましたが、お友達からポッカレモンがよいと聞いて(クエン酸が金属を還元する)、現在はどうしているかというと、まずレモンの切り口を楽器になすり付けて少し放置し、その後残った深めの錆を中心にグラノール(ヴェノールの商品名が変わった)少々を古ストッキングに付けて磨き、台所用洗剤をスポンジに付けて洗いお湯で流す~ということにしております。
昔ピアノ用クリーナーで磨くとよいと聞いて使ってみたことがあるのを思い出し、調べてみたらシリコンオイルを勧めている人がおり、シリコンで被膜を作るってことなんでしょうね。それはあまりしたくないな。酸化被膜を作るために薬品を使うという方法もあるようですが、酸化被膜が厚いと鳴りが悪くなるらしいので、それもやめておこうと思います。
すっかりきれいになったのでキープしたくなり、天然のセーム革を購入いたしました。調べると普通のクロスで磨くのと全然違うようです。水気を残さないことが重要ですが手の脂でも汚れるようなので、楽器を吹く前に手を洗うだけでも違うかもですね。
私のことだから、どうせすぐに汚くなるんでしょうけど。

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