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November 19, 2014

重たい音

金管楽器において、上の前歯の形と音色については、私の中で法則があります。


歯を長くする・歯の隅角を開ける=音が軽く・明るくなる、吹奏感が軽い
歯を短くする・歯の隅角を閉じる=音が重く・ダークになる、吹奏感がきつい


歯を長くするのと歯の角を開けるのはほぼ同じ効果がありますが、咬合やアンブシュアを見て、どちらで調整をするかは状況によって選びます。

先日来院したトランペッターの話を書きたいと思います。かなり昔に当院で矯正治療をしたのですが、少し前に上の前歯の中央の隙間を埋めに来院し(自分で歯を削った)、その時、隙間を埋めるだけでなく、削って短くなった歯の長さを戻すことを私が提案し、少し長くして(私にしてみれば標準的に)形も普通にしたのですが、それからしばらくしてまた来院しました。

見ると、私が長くした歯はスパッと削られていて、短くなっていたのですが、今回は下の前歯に隙間ができたから埋めてほしいのと、下の前歯を長くしたいというご相談でした。
下の前歯には元々隙間はなかったのですが、自分で上の前歯の長さを削って前歯が咬まなくなっており、そのために少々の舌癖でおされて隙間が開いたと考えられます。

私は、基本的に「歯は歯らしい形が望ましい」という信条でいます。いわゆるその楽器らしい音を出すためには必要と考えているからです。

しかし、ジャズの場合は何でもありだと思うんです。もちろんジャズの奏者でも歯らしい歯の形で、クラシックでも通用する音色で演奏している人は多いでしょう。でも彼の場合、人と違う個性的な音を出してナンボ、人よりも突き抜けてナンボなんでしょうね~。上の歯の長さについても納得をし、下の隙間も閉じて前歯で咬合するようにほんのちょっと長くし、さらになるリクエストで上の前歯の隅角(正中部分)をピチッと直角にして閉じ丸みを排除しました。

思いっきり重たい音になりました!!

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