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October 02, 2014

管楽器とマウスピース矯正(1)

先日「インビザライン」のアップデートセミナーに参加してきました。

インビザラインというのは、いわゆるマウスピース矯正の一種です。マウスピース矯正というのは、取り外しのできる透明で薄いマウスピースを歯列にはめて少しずつ歯を動かしていくもので、食事の時と歯磨きの時は外しますが、一日のほとんどはめている必要があります。インビザラインの特徴は、治療の初めに精密な印象採得(型取り)をして、それを元にコンピューターで治療のゴールまでコマ送りのような何十段階もの装置を始めに一度に作ってしまうことです。
インビザラインが誕生したのが1997年、日本に上陸したのが2006年です。私は10年以上前、アメリカでインビザライン治療を受けたという患者さんの相談を受けたことがあるのですが、すごいことになっていて(歯が必要以上に削られ不自然な形になっており、元は叢生だけだったのにひどい開咬になっていた)、それを見た私はインビザラインを試す気にはならなかったのですが、きちんとした診断と対応をすることで、そのような事態は回避できると納得し2年前から扱っています。クリアアライナーは10年ほど前から使っていました。
インビザラインは世界的にユーザーが多く、データーが集められるので、年々機能的に改良され、材料も最近新しくなってより痛くなく歯を動かせるようになりました。今回のセミナーでは、追加された機能の紹介がメインでした。さらに適応範囲が広がると思います。
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも予知性の高い治療方法なのではないかと思います。抜歯ケースでも適応できることもありそうです。しかしながら、インビザラインは万能ではありません。上手くいかないケースもたくさんあると思います。

大事なことは、インビザライン関係なくきちんと診断をし治療計画を立てること(抜歯をどうするか、どう歯を動かすか)、インビザラインで直せるかどうかの判断、うまくいかなかったときどうリカバリーするかではないかと思います。「通常の矯正治療なら抜歯が必要だが、インビザラインなら非抜歯でOK」なんてことは絶対ありません。
インビザラインを使って治療をするのが、矯正歯科の専門医であればよいのですが、矯正の経験のない一般歯科の先生がインビザラインでの治療を手掛けていると聞いたことがあります。もちろんうまくいくケースもあるでしょうが、それは非常に危険だと思います。
しかしながら、マウスピース矯正は歯並びに悩む管楽器奏者にとって福音でありますので、治療を受ける際の注意点についてお話していきたいと思います。

(2)は管楽器奏者がどのような場合にマウスピース矯正で治療できるか。インビザラインとクリアアライナーのどちらにした方が良いのか、それぞれの利点欠点についてご説明したいと思います。(3)では管楽器奏者のマウスピース矯正を行う際の注意点と治療上の工夫について書く予定です。

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