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September 28, 2011

音域により下唇の状態が変わる

ホルン演奏時の音域による変化のレントゲンの重ね合わせを昨日載せたのだけど、口唇のところをよく見ると、下唇と下の前歯の関係が音域によって違うことがわかります。低音にいくほど下の前歯の先に乗っかる下唇の量が増えるのです。

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金管楽器の演奏時のレントゲンを撮ると、マウスピースが金属なのだけど、かろうじて口唇が写るのですが、上の前歯の先が上唇の縁と一致し、下唇は下の前歯の先に乗っかっているのです。私の経験ではこれは誰でもそうなります。

私はよく金管楽器を吹く人の上の前歯の長さを調整することがありますが、これと音色にある程度の相関性があって(私見ではありますが)、上下前歯の隙間が増えることで音色が重くなる、隙間が減ると音色が軽くなる。上の前歯の先と上唇の縁の位置は一致するのは変わらないので、上下前歯の隙間が増減するとその分歯から出ている下唇の量が増減すると考えています。歯の長さを変えると下顎の開きも変化することがあるので一概には言えず、これは仮に下顎の開きが一定ならということになりますが、アンブシュアを変えずに歯の開きが変わると、そのような音色の変化が起きる傾向があることを経験しています。
なぜか考えると、歯の開きが広くなって下唇の振動が増えることで、倍音構成が変わり、おそらく低い方の倍音が増えて重たい音に聞こえるのではないかと。それは低音域を鳴らすために下唇の振動を増やす必要があることにつながるのではないかと思うのです。
よく金管楽器の口唇の振動は上と下の割合がどう〜と言われますが、実際は音域によって変化するのではないかと思うし、自分でホルンを吹いてもそれは実感できます。


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