« March 2008 | Main | October 2008 »

April 2008

April 18, 2008

イマドキの若者の顔

ちょっと前に酒宴にて「最近の若い子はみんな目が大きくて可愛いよね」と言う人がいた。目が大きい=可愛いというのは、全くの好みの問題だと思うのだけど。ホントにこの1世代くらいの間に顔は変わるものなのでしょうか。
顔の変化の研究として有名なのは「顔学会」会長でもある東大原島教授の研究で、結構テレビ番組とかでも引用されてますネ。50年前の高校生の平均顔と現在の高校生の平均顔を作成し、その変化傾向から50年後100年後の高校生の顔を予測するというもの。結果はこの50年で顔は細長く変化していて、縄文・弥生時代から2千年以上かかった変化と戦後50年での変化がほとんど同じということ。顎が細く口が小さく鼻の巾が狭くなっている(この研究では正面顔)。目はさほど変わっていない様子です。最近の若い子の目が大きくなっているかどうかですが、化粧の問題(最近の若い子はアイライン&マスカラたっぷりつけてますから)もしくは下顔面が小さくなって相対的に目が大きく見えるかどっちかだと思います。

原島苗村研究室>顔ギャラリー
http://www.hc.ic.i.u-tokyo.ac.jp/facegallery/index.html
(高校生の顔の変化は載っていないですが、ここの「顔の変遷」を見ていただくと感じはわかります。)

こういった研究で面白いなと思ったのは、資生堂の人(だったと思うのだけど)の研究で、20年前の20歳女性の唇と現在の20歳女性の唇を計測して比較したというもの。これはホント明らかに厚くなってます。ほら最近は唇の厚い女優さん多いし美容外科でも唇をぷくっと厚くする処置があるし。だから、今は唇のメイクは厚く描くのが主流とのこと。私の若い頃は,一回り小さく描くのが当たり前だったんだけどな。

では、どうしてこういった変化が起きるかですが,一つは食生活でもう一つは鼻の機能的なことではないかと思います。この50年の食生活の変化は凄まじく、軟らかい食べ物が好まれるだけでなく、よくかまないで飲み物で流しこむようになった。もう一つは住居環境の変化やいろいろなアレルゲンの増加によりアレルギー体質の人が急激に増加し、鼻の通りが悪く口で息をする人が増えた。食事のときしっかり咬まなければ咀嚼筋が活動しない。咀嚼筋が働かないと顎の骨は発達しない。いつも唇を開けているのも咀嚼筋の活動が低下するし、唇がだらっとして厚くなるのでしょう。
管楽器の良い音というのは「らしい音」でありそれは本来の骨格歯並びで出せると思っているのですが、もしもこの先人間の標準的な骨格や歯並びが変わって行けば、将来の「らしい音」の概念が変わってしまうのかもしれませんネ。まあ、推測される50年後100年後の顔ほどには変わらないと信じてますけど。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« March 2008 | Main | October 2008 »