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February 29, 2008

演奏による首や顎関節の痛み

数ヶ月前にあるプロのサックス奏者にアダプターを入れました。
その患者さんは以前とある大学病院で矯正治療をして歯並びを直したのだけど、その後、顎関節と首の痛みに悩まされているということでした。顎関節症としては結構ヤバそうな音(普通はカクッというのだけどミシミシと軋轢音)がするので関節円板自体の異常が疑われ、とりあえず以前通院していた大学病院で相談することをお勧めし、アダプターで演奏時の顎への負担を減らしてみることを提案したのでした。その後矯正をした大学病院でまた別の大学病院の口腔外科を紹介され次回検査をすることになっているそうでした。演奏後には首と顎関節周囲に痛みが出るのでサロンパスを貼って演奏活動を続けているようでしたが、そのサロンパスも貼りすぎて皮膚が炎症を起こすまでになったそうです。
歯並びは矯正しているので一見綺麗に直っているのだけど、サックスの向きに影響する下の前歯の切縁のラインが傾いており、噛み合わせた時の上下前歯の右側が開いている。実際演奏時のレントゲンを見ると、マウスピースが左右で傾き上右の前歯だけで咬んでいることがわかります。
そこで下の前歯の切縁の傾きを是正し、上下前歯が均等に咬めるように調整したアダプターを作製し、試奏してもらった。とにかく楽!とのこと。このくらい楽なのであれば、大学病院に行くのはやめます!ということでした。
で、その後の調子はどうかなと、メールで連絡を取ったところ返信をいただきまして「いろいろ試行錯誤はしているが、本番が多いときや練習時間を増やしたいときに着用をしている。着用すると疲れない。顎関節痛と筋肉痛はだいぶ治まってきた、奏法上の問題によることが多かったようだ。」ということでした。
アダプターにより演奏時の筋肉のバランスが変わって、そうするとアダプター無しでもそのバランスで吹けるようになり無くても大丈夫になることがありますので、そういう使い方で私はいいと思います。

追記)6/3にメールをいただきまして、今は練習時だけでなく本番でも使用し、演奏後も疲れることがあまりなく、連日の演奏にも対応できるようになったということです。
080229

首と顎関節の痛みというと、私のサイトを以前から読んでいる方は「そういうあんたはどうなのよ」と思われるのではないでしょうか。実は私、以前はオケの練習や本番でたくさん吹いた後は、決まって後頭部から首にかけて痛くなり(低音の続く時は顎関節も痛くなった)、それに酒を飲むとさらにひどいことになって、湿布を貼りながら演奏活動をしていたのです。もちろん首が痛いのは楽器演奏だけが原因ではないのですが、+ホルンを吹くと悪化していたのであります。
それがですね、この半年くらい平気なのですよ。首は別の原因で時々痛くなりますけど自分で鍼打ったり薬飲んだりしてコントロールできる程度で、以前のように練習や本番の翌日ひどく痛くなるということは全くなくなりました!!どんなに吹いてもバテないぞって感じです。
まず一つはマウスピースをボアの小さい物に変えたこと。半年くらいどんな高音も低音もこれ(シュミット8番)1つで吹くようにしてます。そのことで微妙に顎の開きが小さくなって顎関節の負担が少なくなったと思います。
もう一つは左手の持ち方を変えたこと。私は高校生の時からずっとアレキの103を使っていますが、その最初の1本目がレバーがとても遠い楽器で掌をレバー側に被せて吹く(そうすると左ひじが上がる)習慣がついていたのです。それを掌に楽器を乗せて吹くようにしたところ肩等への負担が減ったと思います。
そして何よりもアンブシュアが安定してきたこと。今まで微妙に下顎が左にずれ首が右に傾いていたのですが、下唇が安定して息漏れもなく真っ直ぐ吹けるようになりました。少々歯並びが左右非対称であろうと凸凹があろうと奏法さえよければそれなりに吹けるのだと思います。

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