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July 2007

July 19, 2007

筋弛緩剤の影響

だいぶ前になるのだけど、私の診療室に相談に見えた方はトランペットをなさる方で40歳くらいだったと思うのだけど、演奏の不調を訴えていらした。見ると不自然に口角が下がりへの字口のアンブシュアで、特に歯の方には原因が考えられなかったので、年齢的なものでしょうか、40歳台でスランプになられる方が多いのですよという話をした。後日メールをいただき、うつ病で薬を服用しているということであった。うつ病で処方される薬には筋弛緩作用があるものが多いが、その方は主治医からそういった説明はされていないということ。たぶん薬の影響はあるんだろうけど実際のところどうなのかを知りたかった。

私、数週間前に、笑いすぎて(?)顔が疲れてバランスがおかしくなったところで、ろくにウォーミングアップもせずにバカ吹きをしたせいか、顔の筋肉を傷めてしまった。私にとって大変な曲の本番を控えていてホルンを吹くのをやめることもできず、すっかり悩んでいろいろしてみるも改善せず、筋弛緩剤(ミオナール)を飲むことにした。影響がどんなものかを知りたかったし実験みたいなものです。私は矯正歯科専門なのでミオナールは扱っていないのだけど、以前ひどい筋緊張性の頭痛で病院行った時にもらったものを飲まずにとっておいたのである。そんな割とよく出される薬で、歯科でも顎関節症で処方することも多いと思う。

それでどうだったかというと、最初ものずごい息漏れがして(普段も息漏れがする方ではあるが10倍くらい)、そのうち口角が下がったアンブシュアになり、高音域はそれなりに出るけど、中低音がいい音しない大きい音がしない。たぶん筋肉が緩んで息漏れがしてそれを防ごうとして無理な力が入ったというところかと思う。人によって影響の現れ方はいろいろかもしれないが、前述の人と一緒であった。
つまり、自分では知らずに筋弛緩剤を飲んで楽器演奏の調子を崩すという可能性があるということ。こういった筋弛緩作用は日常生活に影響を及ぼさないし自分でも気がつかない程度なので、処方するほうもわざわざ説明しないんだろうし。

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