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October 30, 2006

下の前歯の並びのカーブ

久々の更新で申し訳ないです。日常の些末な出来事は別ブログでごちょごちょ書いてます。別に読まなくてもいいですよ、全くの自分用ですから。

この前クラリネットのアダプターでデザイン変更に応じた。おおまかなデザインは変わらないのだけど、下の前歯の並びのカーブを平らに(要するにRを大きく)したいのだけど、今まで1年間使用していたの物の状態も残しておきたいということで新作した。
最初のアダプターはRが小さかったわけではなく通常のと言うか理想的な歯並びくらいのカーブであったが、犬歯が少々出ているために切歯では唇側面からの出っ張りがほんの少々大きいかったのを、今度のは小さくしたのであります。
で、結果はと言うとすごい音が変わりました。まず音が大きくなった、ダイナミックレンジが広がったという事ですね。そして音が太くなった。普通のクラリネットよりもEsクラの方が影響が大きいという事です。
理屈としては下唇を支える部分が点あるいは線に近かったのが広い面になったということでしょうか。それとRを大きくするのに伴いアダプター自体の幅が少々狭くなったんで口角を締めやすくなった事、それとこれは前歯の叢生との兼ね合いなのですが楽器の傾きが小さくなったことも関係しているかもしれない(元々右寄りでくわえていたので、平らになることによって楽器が右向いていたのが真っ直ぐになるということ)。
はたしてそれが良い結果なのかどうか。私はいいと思うけど、以前のアダプターの方がクラリネットらしい音なのですよ。前にも書いたのだけど、楽器を吹くための歯並びというのは結局は普通(=正常)がいい、それは普通の歯並びで楽器は演奏されることを前提に奏法が確立され、普通の歯並びで吹いているものが、その楽器の音色として認識されるからなのではないかと思うわけです。しかしながら、下の前歯に関して言えば一流のプロ奏者をみると普通以上に平らである事が多いような気がする、これは金管もシングルリード木管も。成長期からの演奏により変化していることが想像されるし、もしかしたらそれが楽器を上手く吹いている要素になっているのかもしれない。
アダプターの話に戻るけど、ということはデザインで音色を変える事ができるという可能性もあるが(用途に応じて使い分けるとかね)、私としてはまずは正常咬合を前提としたデザインで作製して、その後は本人と相談しながら調整をするということかな。いずれにしても、アダプターを使う本人も製作者にまかせず考えて研究するといい方向にいくかもしれないということです。

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