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August 30, 2006

アダプターの材料

この前患者さんから自主制作のCDをいただき、診療室でさっそく流してます。フルート4重奏で一人はその矯正をした方でもう一人当院でアダプターを入れた方がおられます。
もちろん演奏のためのアダプターですが、入れた時に「これ写真撮影の時に使いたい」というので、せっかくだから違う材料で見栄えよく作り直しました。それがこのCDのジャケットの撮影だったようです。小さな写真でも、上顎側切歯の舌側転位があると陰になって歯がないように写るので、効果があるようです。

ということで、今日は当院で用いているアダプターの材料についてまとめてみます(歯科医向けですね)。

私は3種類のレジンを使い分けています。
・充填用光重合コンポジットレジン:クラレ/クリアフィルAP-X
・即時重合レジン:GC/ユニファストII
・即時重合軟性レジン:亀水化学/マルチガード

<木管(リード楽器)用アダプター>
下顎前歯に入れる比較的大きい物;
マルチガードで作るとアンダーカットを埋めなくても模型も壊れず歯に圧迫感がなくフィットするしとてもいいのですが、研磨ができないのでつるっとしない、割と短期間で変色して茶色っぽくなってしまうのが難点。ユニファストで作ると比較的きれいなのですが、叢生があるとアンダーカットをかなり埋めないといけないしフィットしない。
そこで最近作り方はどうしているかというと、印象をとったら一つは保存用に硬石膏を注いで固まったらすぐ外しもう一度普通石膏を注ぐ。普通石膏を作業模型にして、叢生が大きければパラフィンワックスでアンダーカットを埋め、シリコンパッドかユーティリティワックスで隔壁を作りユニファストを盛り作製する。
口腔内で試適して適合に問題があれば内面を削ってマルチガードを混和して盛り、直接口腔内で硬化させる。
つまり、叢生が少なければユニファストのみで、そうでない時は外面ユニファストで内面マルチガードにするといいようです。

<金管フルート用アダプター>
凹んでいる部分を埋める物;
多くは上顎側切歯の舌側転位のようにアンダーカットに入れないと安定しないので、マルチガードで作るとフィットしてよいので、マルチガードで作ることが多い。ただ、前述のように金管のリム等の力がかからないのであれば、光重合レジンを形にしてから歯面に置きアンダーカットに入り込まないようにして硬化させても大丈夫で、見た目も良くなる。
歯を厚くする物;
薄くアンダーカット等がなく、歯の高さを変えない=切縁を被わないために保持を求められないことが多い。そのため光重合レジンを直接歯に盛って形作る。歯面とレジンの間の水分の張力でレジンが安定するので、薄くても使える物ができます。ただしパッリと割れやすいので取り扱い注意、場合によっては咬合調整して破損しないようにする。
光重合レジンは前臼歯用の方がそこそこフィラーが入っていて強度があり扱いやすくていいです。

その他、吸引形成器(当院ではバイオスター)を用い目的に応じたシートで作製することもあります。

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