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July 2006

July 29, 2006

声明

今日は護国寺へ声明(しょうみょう)を聞きに行ってきた。護国寺は診療室から徒歩1分程なのだけど、境内に入ったのも数回だし、本堂の中に入るのは初めてだった。
先シーズンは「涅槃」だったので、声明のCDを聞いた。「涅槃」は仏教の理念を音楽として表現したのではなく、梵鐘や声明の音自体をテーマとしているようである。宗派によって全然違うのはもちろん、同じ宗派でも寺によってもまた違う。私は仏教に詳しくないので語れないが(あまりの知らなさ加減に仏教の基礎知識本を買ってきて読んでしまった)、法相宗のような日本に仏教が入ってきた頃の宗派は、声の出し方とかハモらせ方、ポルタメントがインドの山奥っぽい感じだが、禅宗の声明は、集約されたわびさびっぽい雰囲気がある(と私が感じただけです・・・)。

今回は「チベット仏教」の声明で、これまたよくわからないまま聞きに行った。
http://www.tibethouse.jp/event/2006/sandmandala/
チベット(今回は北インドの寺院)の声明に先立ち、護国寺の僧侶による声明が披露された。護国寺は真言宗だから後者ですね。チベット仏教は前者の感じなのかと想像していたが、それ以前に「ホーミー」(喉歌)だったのであります。チベット声明のホーミーの低音は響き、慈悲深いものでありました。

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July 20, 2006

追悼

今週末の新響の演奏会は、創立50周年企画の中心ともいうべき新響ならではのオール邦人作品である。そこで黛敏郎の「涅槃交響曲」をとりあげることになった。少し前なら実は考えられなかったことで、新響における邦人作品という狭いくくりがあって実現不可能だったのである。涅槃を取り上げるにあたり、50周年記念でもありこの曲をライフワークとしている岩城宏之氏に指揮をお願いすることとなった。氏は基本的にアマオケは振らず(彼の出身の学習院関係のオケには登場していたが)新響にはかなり近い親戚の団員がいるのにもかかわらず今まで機会がなかった。
私くらいの年代のクラシックファンにとっての岩城宏之というのは、好き嫌いを通り越して特別な存在である。だから、私はこのシーズンはそういう意味でもとても楽しみにしていたのであるが、1回のリハーサルも実現せずに亡くなられ、とても残念。しかし、体調が悪い中本番の他に3回の新響との練習を予定してくれていたという熱意に応える演奏をしたいと思う。
代りに指揮には小松一彦氏。彼は芥川作曲賞の指揮を長年やっており日本人の作品には造詣が深い。岩城さんにはN響研究員時代に世話になったということで熱い演奏になるはず。
外売りに用意したチケットがほぼ売り切れ状態らしく、オタクな人の間ではどうやったら手に入るかという話になっているらしいのですが、元々外売りにはチケットをちょっとしか出していないだけですので、当日券もありますしコンサートイマジンに電話すれば取り置きもできます。もしお時間ありましたら、是非聞きにおいで下さい。

新交響楽団第194回演奏会<創立50周年シリーズ3>
194
2006年7月22日(土)19時開演
曲目 芥川也寸志/交響管絃楽のための音楽
   伊福部昭/管絃楽のための日本組曲
   黛敏郎/涅槃交響曲(男声合唱 栗友会)
指揮 小松一彦
サントリーホール
S席3000円 A席2500円 B席1500円(全席指定)
チケットのお申込み・お問い合わせコンサートイマジン(TEL03-3235-3777)

ホームページでプログラム掲載記事(曲目解説等)を公開しています

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July 15, 2006

8ヶ月間の辛抱

私が一番最初に治療をした管楽器専攻生の患者さんが、オケのオーディションに合格し晴れてプロ奏者となった。ある意味私の今の仕事の出発点であり、とても嬉しい。
叢生の抜歯ケースで通常なら1年半〜2年くらいかかるところを、8ヶ月でブラケットによる治療を終了した。しかも下顎前歯のブラケットは2日間で外し最後まで付けさせてもらえず、仕方なくセクショナルアーチで犬歯を下げ、仕上げにダイナミックポジショナーを使ってもらったたりしたが、正直5番をきちんと咬ませることが出来ず歯科医としては少々悔いが残る治療結果だけど、前歯部の並びや歯軸傾斜、上下関係や左右のバランスを良くすることができ、管楽器を吹くのに良い条件にしてあげることはできたと思う。
高校1〜2年生の時に治療をしたのだが、普通の音大受験生と違って授業でも周りからもある程度のレベルを求められ、下のブラケットは外したけどそれでも上のブラケットが口唇に当たってそう長時間練習出来ないし、加えてアンブシュアの変更もしたばかりで、本人は調子が悪いのは矯正器具のせいだけではないと明るく治療を受けに来てくれたけど、苦労はしていた。また、それを支える母親は辛かったようで、矯正治療を受けさせたことを後悔し、周りの学生の親御さんに矯正治療について聞かれるけど絶対やめた方がいいと答えていますと、矯正治療が終わってしばらくしてからも言われた。本人は矯正治療をして良かったと思っていると言ってくれたのが救いだった。

果たして、矯正治療をやって良かったのか悪かったのか。同じ人間が歯並びが悪い状態で楽器の勉強を続けた場合と比べることが出来ないが、演奏技術という点では少なくとも良かったとは思う。専門教育の前に矯正治療をやっておけばいいのだろうが、そうだとすれば管楽器を専攻しようとしなかったかもしれない。
自分の目標のために有用なことは何かを常に考え、実行して行くことが大切だということなのだろう。

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July 11, 2006

ヨーロッパ矯正歯科学会に行ってきました

以前神楽坂に住んでいた酒飲み友達のM先生に誘われホイホイ行ってきました、先週ウィーンへ1週間。学会場はホーフブルグ(王宮)内のコングレスセンターであります。

この期間中は残念ながらオペラもオペレッタもオフシーズンに入ったばかりで何もやってなく、唯一ウィーンシンフォニカのコンサートが一つあるだけ。ホテルに着いたらぴあみたいな雑誌があったので見て音楽三昧計画を立てました。
1日目)クアサロンでモーツアルト・シュトラウス・オーケストラ
2日目)シェーンブルク宮殿でマリオネット劇場(魔笛)
3日目)ホイリゲでシュランメル音楽を聞く
4日目)ムジークフェラインでモーツアルト・オーケストラ(コスチュームもの)
5日目)アンデアウィーン劇場でウィーンシンフォニカのコンサート
クアサロンのコンサートは、旅行案内本に「シュトラウス〜」と載っている物で、今年はモーツアルトイヤーということで演目の半分モーツアルト。ヴァイオリン4、ヴィオラ・チェロ・コントラバス各1、フルート、クラリネット、ホルン、トランペット各1、打楽器1、ピアノ1に男女の歌手と男女のダンサー各1という編成。観光客相手のコンサートで演奏中にパシャパシャ写真撮ってるし、モーツアルトはどうしても音が貧相で半分寝てしまったのだけど、最後の青きドナウとラデツキーは妙に感動してしまい、CDを買って帰る。
マリオネットは文楽みたいなものかと思ったけど音は録音で(当然ですね)でも結構面白かったです。
ホイリゲというのはワイン農家が新酒を出す居酒屋のことで郊外に出かけたのだけど、思いのほか料理がおいしくワインをかぱかぱ飲み、音楽はアコーディオンとヴァイオリンなんだけど、ほとんど歌声喫茶状態でした。
4日目は学会のレセプションがあって、これは出た方がいいというので最初だけと足を運んだら結局長居をしてコンサートには行かなかった、ちょっと後悔。レセプションは立派なホールで金管トリオの演奏付き。広場ではフイルムコンサートをやっていて屋台がでてにぎわってました。スクリーンを見るとたぶんラトル&ベルリンフィルのピクニックコンサートの模様(なぜ?)。
最後の晩はアンデアウィーン劇場へ。オールモーツアルトプログラム。古く雰囲気のある劇場で、音響板もなく音が上に抜けちゃうんだろうけどなかなかイイ感じの響きで、オケも若くて上手く、満足でした。

昼間はちゃんと学会場にいましたから、私。誤解のないように。
来年はベルリンのフィルハーモニーホールで学会があるんだそうで、今から楽しみであります(ホントに行くの?)。

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