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August 01, 2005

金管楽器の息漏れの法則

先週あたり狭い防音室で練習してるとやたら息漏れがする。昔から時々少々同じ場所から息漏れがするんで調子のバロメータ代わりにしておりあまり気にしないようにしているが、少し前の練習不足に加えて先シーズン吹いてたパートが音が低くってアンブシュアが多少くずれたのであろう。今は大体直った。

息漏れがするんですという相談は割と多く(そういえば最近はないかも)、いろいろ試しているうちに一つの法則を発見した。金管楽器の息漏れというとマウスピースの脇から息が漏れるのだけど、もちろん歯並びのせいだけではなく奏法自体も絡んでくるわけで、歯並びが非対称だったりすると漏れるように思うが、逆に息漏れをしないようにするがためにアンブシュアに無理が出るというケースもある。
私の発見した息漏れの法則とは、「息漏れを直すには、息が漏れる方の側の上の奥歯をアダプターで膨らます、もしくは、息が漏れる方の反対側の下の犬歯の辺りをアダプターで膨らます」というものである。つまり、息漏れをする方の側は何らかの原因で頬が歯列(奥歯)に密着する力が弱いか、反対側の口角の下の支えが弱いかなんではないか・・・ということである。どっちに手をつけるかは歯並びを見て判定する。
歯の治療や歯周病の影響で奥歯の歯列が凹んでしまった場合には、そこにアダプターを足すと効果があることもある。奥歯のアダプターは確かに吹きやすくなることが多いが、ともすると横に引き気味のアンブシュアになってしまい音質が悪くなるので注意が必要である。
片側の口角の下の支えが弱いと、その反対側に下顎がずれてしまい緩んでしまうのではないかと思う。だから、一見きれいな歯並びでも下の犬歯の前後的な位置が違うと、犬歯が後ろにある側の口角の支えが弱くなるようで音が不安定になったりもする。アダプターで膨らみを調整するとアンブシュアのバランスがとれて安定し息漏れも解消するという理屈である。歯列の形態からして凹んでいる部分にアダプターを足すのは有効だと思うが、必要以上に盛り足すと確かに楽に吹けるけど口角の下の筋肉が弱るので気を付けないといけない。
(リムの当たる前歯の状態が原因で下顎がずれるときはそちらをアプローチするが。)

息漏れがするんですという相談には、まずこの法則に当てはめて考えてみるんだけど、もちろん法則とは反対側から息漏れをする場合もあるようである。口を横に引いていると息漏れがしやすくなるが、そういえばこの前法則が当てはまらなかった人は横に引き気味のアンブシュアだったような。いずれにしても100%の精度の法則ではないので鵜呑みにしないでね。

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