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July 03, 2005

やっぱりアイドル

050703今日はベルリン&ウィーンフィルのホルン8重奏。オペラシティは満員、ホルン吹き含有率推定70%(?)であった。それぞれの4重奏ではお互いの特徴が出ていて、しかも一緒になると音色も音楽も合わせてくるところはホントさすがである。相変わらずサラの低音はすごかったが、それ以上にアルトマンの低音は本当にすばらしい。でも私はやはりドールの音がイイ、やっぱりホルンは(103は)ああでなくっちゃ。バボラクがいくらすごいって言ったって私はドールの方が好きである。
そしてストランスキーの品格のある演奏にはホレボレする。
ストランスキーが基本練習をしているところを見ていたことがあるが、びっくりするくらい何も顔が動かない。同じ口で同じマウスパイプの角度で上から下まで吹くのである。で、今日も美しい立ち姿で吹いていたわけだが、彼が1番で上手(カミテ)側に来ると指の動きも無駄がないのか何を吹いているのかわからないくらいであった。もちろん楽器も違うしマウスピースも全然違うわけだし、彼は前歯が上下とも見事に立っていて、とても真似をできるわけがないのであるが、私の究極のお手本である。高音域と低音域でアンブシュアが違ったってイイ音すればいいじゃないかとか、動いたって上手ければいいじゃないか・・・という考えも多いと思うが、私個人はあくまで上から下まで一つの無駄のないアンブシュアを目指したい。
早いもので4年。その頃私はひどいスランプで首痛にも悩まされていて、でも新響では1番を吹かなきゃいけない状況でとても辛く、きっと徐々に陥っていったスランプなので自分でも何が問題かわからなく単に練習不足くらいにしか思ってなくて、軽い気持ちで受けたストランスキーのクラスでいきなりアンブシュアを直されて、最初はほとんど吹けなくなったし、しばらくはそのアンブシュアで真ん中の1オクターブしか出なくてトリプルアンブシュア(?)になってたけど、翌年「1年間頑張りましたね」と言われたときは涙出ました。やっと去年の夏あたりから安定してきたのでまた見てもらいに行こうと楽しみにしてたのに、今年の草津は彼のクラスがなくて残念。長いことかかったけど、あの時アンブシュアを変えて本当に良かった。そういう意味ではアイドルどころか大恩人です。

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Comments

こんにちわ、連続のコメントです、ベルリン・ウイーンのチケットを無くして聴きに行けなかった私です。
アンブシュアを変えて吹いている間の音楽活動はどうなさってたんですか?
1stを降りて下のパートを吹くとか、アシスタントに専念するとか?
自分も上から下まで変化のないように吹ければと思い挑戦しようとは考えているのですが、残り少ない人生と音楽人生を考えるとなかなかふみきれません。
でもやはり理想とする状態になれればとも思います。

Posted by: ミネリン | July 04, 2005 at 06:17 PM

スランプと言っても音が外れやすいとか高音が出ないとかではなかったのです。何より中音域が鳴らないイイ音しない、ノーアタックで吹けない、アップに時間がかかるしバテやすく、アップが間に合わなかったりバテてきたりすると柔軟性がなくなる。
ちょうどその頃ラフマニノフの3番のシンフォニーの1stで、1番鳴らない辺り真ん中のCの上下2度の間だけをゆっくり動くという中音域のみの大ソロがあって、譜面は簡単なんだけどイイ音しないんでとにかく下手、それで思いっきりロシア人の怖い指揮者にいじめられていたのです。
本題のパートはどうしていたかですが、新響は首席奏者(役職としてのトップ)が案を作り演奏委員会にかけて決定されるんですね。その頃音大出てフリーをしてる新人が入ったりそれまで4番吹いてたのが急に転勤でいなくなったりして、半年間は上も下も吹いてました。特にこちらから申出て楽させてくれとは言わなかったけど、大原は調子悪そうだくらいは周りも気がついてパート割りにも反映されたでしょう。ラフマニノフの時にいじめられて精神的なもの(実際そうだったかもしれない)くらいに思われていたでしょうけど。
ストランスキーにはアンブシュアを変えて2週間は真ん中1オクターブのみを吹けと言われましたが、新響は休まず参加して普通に吹いていてどうしてもそれ以上の音域ではアンブシュアが戻るんで、その分アンブシュア改造に時間がかかったかもしれません。2ヶ月後の演奏会では、低音から上がって行くソロ(皆さんきっと知らない曲です)があって割と良い感じに吹くことができる状態にはなってました。
さらに半年間は普通に上を吹いてましたが、余裕はなかったです。この頃新響の十八番のタプカーラシンフォニーの1stを吹く機会があったのですが、これも中音域の大ソロがあるんですけど、まだ本調子でなかったので悔やまれます。今中音域が得意になったのでいつかリベンジしたいです。で、アンブシュア改造から1年後ブルックナー8番の1stチューバはうまくいって自分でもこれで改造は終了かなと思うことができました。
その後新響はお陰様で大型新人2名の獲得に成功し、私は上吹いたり下吹いたりしてます。途中懲りずにスランプもありましたがこの時のアンブシュア改造とは無関係ですね。今は以前では考えられないくらい中低音が出ます。


アンブシュアの改造は正しいイメージと練習方法が必要と思います。専門家(プロ奏者なら誰でもというわけでもないでしょう)の指導無しに劇的にアンブシュアを変えようとするのは勧めません。それよりも練習方法を見直して、まず中音域を練習しそこから音域を広げるようにすることで、少しずつアンブシュアを改良するのがいいと思います。それなら別に音楽活動を休む必要はありません。

あの頃のことを思い出して書いていたら長くなってしまいました、あんまり他人に聞かせる話ではないですね〜〜。
チケット残念でしたね。もう一度買っても(当日券あったみたいですよ)行く価値はあったかも。モチベーション上げるにはたまにはああいうのを聞かないとです。

Posted by: kyu-ko | July 05, 2005 at 06:42 AM

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