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June 13, 2005

BERP

050613
去年の夏からBERPをお守りのように楽器に付けている。コンスタントに使用している訳ではないが。BERP(The Buzz Extension Resistance Piece)というのは、楽器を吹くときと同じ構え/方向/圧力でバズイング練習をするための道具。

私の診療室では管楽器関係の人は基本的に演奏時のレントゲンを横からと正面からと撮るのだが、金管の場合、正面はリムだけでバズイングしてルーチンで撮るし、たまたま横からマウスピースで撮ることもあるのだが、どうも楽器を吹いているときと、リムのみもしくはマウスピースのみでバズイングしたときのアンブシュアが明らかに違っていることが多く(具体的には歯の開きが違う)、ずっとそういうものかと思っていた。
ところが、去年とある患者さん、ホントに大スランプの様子だったのだけど、マウスピースだけで音を出すと、全くアンブシュアが違っていて筋肉のバランス(具体的には口角を引く方向)が違うんですね。マウスピースだと音は出るんだけど、楽器だと吹けない状態。
で、なるほどと思ったのだけど、マウスピースを吹いたときと同じアンブシュアならそれなりに楽器も吹けるはずだと。つまり、本来は楽器を吹くときとマウスピースでバズイングするときのアンブシュアは同じであることが、実は重要なのだと思った訳です。

ちょうどその頃、とあるプロ奏者が休職までした大スランプを「バズイングブック」で克服した話を聞いたのであります。さっそくその本を取り寄せてみました。BERP自体は5年くらい前に買って使ってなかったのであります。バズイングブックは基本的にトランペットの為に書かれており、課題を最初マウスピースのみで、その後楽器で、付属のCDに合わせて吹くという物。このマウスピースのみで吹く時にBERPの使用を推奨しているのであります。
そのプロ奏者は楽譜通りCDと同じ音でホルンで吹いたというのだけど、私にはちょいと音域的にきついし倍音も違うから、結局この本を使うのはやめたのだけど、そのままBERPは付けたままにしてあります。
どうも音が抜けないな調子悪いかと思ったら、BERPでブーブー音を出すだけ。これで音が抜けるようになる。楽器を吹くとアンブシュアのコンディションが悪くてもそれなりに音が出るけど、マウスピースだけだと音がしっかり出るポイントは狭い。つまりマウスピースだけで良い音がでるアンブシュアが良いアンブシュアなのである。自ずとリムの当てる位置や角度を微調整できる。「バズイングブック」の著者が以前某雑誌にマウスピースだけで練習する意義に付いて難しい説明をしていたのだけど、もっと単純なんじゃないかと私は思う。
マウスピースだけで吹く練習をするべきかどうかに関しては、いろいろな考えがあるようだ。マウスピースだけで吹こうとすると楽器を吹くときと全く違うアンブシュアで吹く人が多いが、それではかえって逆効果、そういう意味では吹かないほうがよい、というのがマウスピース練習反対派の意見なのではないかと思う。その辺を理解して吹くのなら必要な練習なのだろう。私は月に数回くらいアンブシュアの確認に使うくらいだけど。

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