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June 26, 2005

キングス オブ スイング

昨日夜中に「キングス オブ スイング」という番組をNHKBSで放送していた。ジャズに詳しくない私でも名前くらいは知っている奏者ばかりであった。シンガーの男性は確か最近亡くなっているはずなので、元気な魅力的な姿からして10年くらい前のライブなのではないかと推測される(ご存知の方がいたら教えてください)。トランペット5、トロンボーン4、サックス5にドラム、ギター、ピアノというビックバンドの編成である。奏者は皆いわゆる往年の名プレーヤー、録画当時でも50歳以上の人ばかりだと思う。
金管群については、ほぼ皆さん楽器吹くのにイイ感じの口元だなという印象。頬を膨らませて吹いている人も何人かいるがそれでも自然ないい感じのアンブシュアだと思う。
その中に去年当院にいらした患者さんがいた。その時は、とにかく高音域が吹きにくいという悩みだったのだが、吹いているところを見ると、そんなことよりも中音域が問題で音が揺れるし薄い口角は動くしで、金管楽器で典型的なスランプ状態であった。確かに自分で下の前歯(唇側面)を削ったために結果高さが少々短くなっており、本人が思っているように影響はありそうだったが、それ以前のアンブシュアの問題ではないかと思い、その大御所相手に中音域から練習しろとかクチビルは横に引くなとか、説教をしたのでした。取りあえずは下の前歯の形態を整えたらだいぶ吹きやすくなったということなんですがね。
その後少しして、そのお弟子さんが来て、他で矯正をしたばかりで奇麗な歯並びなのにそれでも高音域で吹く時歯が当たって痛いという。見ると思い切りプレスして横に引いていて、こだわっているのはハイトーンだけでむしろ中音域の方は駄目な音で。歯の問題でなく奏法と練習方法の問題が大きいと説明しても聞いてもらえず(先生に習ってそう吹いている訳だし)、その時は「ジャズって何でもあり?」と思って諦めて、歯の形態を修正してお弟子さんは納得したのでした。
それまでは、ジャズであってもクラシックであっても基本的なアンブシュアは同じだと思っていたのですよ。金管楽器は良いアンブシュアでなければどんなジャンルでも上手くは吹けない、と。でもそのとき、何でもありなのかなと悩んでしまったのですが、その放送を見て思いました。やっぱりジャズでもクラシックでもよいアンブシュアは一緒だと。その大御所の方の10年前のソロ、すばらしかったです。アンブシュアも悪くなかった。
若い時から自己流で天才的に吹けたんでしょうね、そうなると何かのきっかけでスランプになりやすい。それはジャズもクラシックもいっしょ。歯の長さを変えたことがきっかけでアンブシュアが戻っていればいいんですけど(その後の演奏聞いてないのであります)。

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