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February 2005

February 27, 2005

口がバカになる

昨日の新響の練習では、シューマン(交響曲第4番)1楽章を1時間15分もやっていた。10分くらいの楽章なのに。何ヶ所かを何度も(しかもゆっくり)繰り返すという練習をやったのだが、そんなにキツイ曲ではないんだけど、それなりに音が全体的に高めで吹きっぱなしで、シューマンって譜面ヅラは単純で(だからこそ)一音一音丁寧に吹いているもんで(余裕がないとも言う)、しまいには脳味噌通さずに吹いている状態。私としては疲れたけどこういう練習もありかと思うが、後ろの3番ホルン氏は怒っていた。漠然としたことをしゃべりすぎで、もっと具体的な指示をすればいいのにとは思うけど、私はこういうのもありかと楽観するが、3番ホルン氏は怒りまくりである。新響だとそれなりだから振る方も色々試せるだろうけど、こういうのはギブアンドテイクであって、これで新響がいいオケになればそれでいいのであります。
ただし、口がバカになった。まあ、これは私の責任。前日練習しててちょっとアンブシュアのバランスを変えたらいい感じで、当日朝から全く吹かずに会場について3分間の音だしのみだったために、いつもと違う前日のアンブシュアで吹いたので音は出たけど疲れてしまったのでした。(具体的にはリムのプレスのポイントを下に持ってきたらいつもより下唇を寄せるようで、下唇の下あたりが疲れた。)

さて、今日は例の医者のオケの練習である。私としてはこのオケでの音楽的なモチベーションはほとんどないのだけれど、曲が曲なので、それなりにちゃんと吹きたいとは思っているのだが、何せ前日のシューマンの特訓(?)で口がバカになっていて、そうすると自信がないのかズボンのボタンとか椅子の傾き具合まで気になる始末、情けない。とはいえ、口がバカになっても、ブラ2みたいな曲なら(一楽章のソロを除く:あれはそこだけ吹いてみるとなんて事はないのに、曲の中だと直前まで肉体労働しているから口に余裕がないととても吹けないということに今日初めて気がついた)上出来とはいかないがまだ吹けるのだが、モーツアルトみたいなのはお手上げである。今回はクラコンなのだけど、こういうモーツアルトの特に薄めの編成で音が高くて大したこと吹いてないけどに下手に吹くと周りぶち壊しみたいな、そういう曲の吹き方に私はこだわりがあるのだ。フォーカスの狭いような音をイメージしてるんだと思うけど(緩徐楽章を除く)、素人の私でも無意識に吹き方変えているようで(たぶん小さめのアパチュア)、何せ下唇を寄せる筋がバカになっているものでイメージする音が出ずに散々であった。

何でそんなオケ続けているのかというと、つきあいでやっているのだけど、まあ、楽しいからなんでしょうな。一つは、下手なりにも皆楽しんで音楽をやっているところ。それから、同じような興味を持った人間(みんな医者)が集まっているので話も楽しいのであります。今日も練習後はいつもの中華料理屋で宴会。毎週新響のおじさん達とバカ話(たまに音楽の話)をして大酒飲むのももちろん楽しいが、たまにはちょっと高尚な話もしないと・・・・。

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February 25, 2005

いつもニコニコ

去年の矯正歯科学会の講演で「笑いは血糖値と遺伝子を調節する」という話があった。遺伝子の研究をされている方であるが、吉本興業と共同で、漫才を聞いた前後の血液を摂取して血糖値の変化を調査をされたそうである。こういう科学系の講演でスライドもビデオもなしに(しかも原稿も見ずにソラで!)トークだけで、どっかんどっかんと笑えた面白い講演は始めてであった。

矯正歯科というのは笑顔を扱う分野である。どうすればすてきな笑顔になるかを考えながらの治療となる。日本人は口唇より上の筋肉を日常であまり使わない。日本語がそういう発音だからである。だからからか、30過ぎて口角が下がってくる人が多いように思うしそういう人は、笑った時に下の歯が見えてくるようになる(若い時は上が見えていた人でも:例としては美空ひばり)。最近は、テレビ等でも顔のエクササイズとか紹介されているけど、意識的に口角を上げてスマイルを作らないと日本人はなかなか良い笑顔にならないのかもしれない。
そんなことを普段考えているものだから、口角を無意識に上げようする習慣が30歳くらいからついてしまい、アンブシュアが変化しちゃった原因の一つになったんではないかと、数年前に口唇より上の筋を使い過ぎと指摘を受けて思った訳です(昔はそんなことはなかったはずだから)。それからなるべく口唇より下の筋を意識してアンブシュアを作ってきたのだ。逆に、当院に相談にきた方の中で、年取って口角が下がってきて口唇より上の筋肉が弱って不調になったんじゃないかと思われるアマチュアの方も何人かおられた。
昨日とあるテレビ番組で見た日本に住んでいるネパール人の方のあまりにもチャーミングな笑顔に思わずこっちもうれしくなった。その方は結構な上顎前突なんだけど、そんなこと全く関係なく素敵だった。人間は笑顔を見ると笑顔になるものである。そうだ、最近あんまり口角上げて笑ってないかも。意識的に口角を上げて笑顔を作ることは作り笑顔かもしれないが、作り笑顔であってもそれは自分自身をうれしい気持ちにさせるように思う。アンブシュアも安定してきたことだし、(楽器吹いてない時は)口角上げていつもニコニコしていたいものである。

今日は知人のクラリネットリサイタルに行きたかったのだけど、診療が長引いて行けなかった、残念。

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February 22, 2005

フルートの歌口の位置と噛合せの関係(1)

1年近く前になるが、とあるフルートを吹いておられるという医師の方からメールをいただいた。残念ながらそのときのやりとりは、その後ハードディスクが破損して記録が残っていない。
その方は、古いフルートのコレクターもしていて、バロック時代の楽器は頭部管のマークから歌口が内側を向いている。しかし、現代は歌口を外側にしているようだ。これは噛合せの変化に伴うのではないか。縄文時代の噛合せは違っていたというし・・・・。だから、噛合せがどのように変化しているかを教えて欲しい。といった内容であった。縄文時代とはまた大昔のモンゴロイドの話と数百年前のコーカソイド(白人)の話を一緒にされてもとは思ったし、私に全くフルートの知識がないと思って聞いてきているなと思ったのであったが、それは置いておいて。縄文人というのは(2003年のたわごと参照ください)、切端咬合といって上下の前歯がちょうど先同士で咬んでいたのである。おそらくその方は、昔は切端咬合だったが現代は被蓋がついて(上下の重なりのある状態:これが大きくなると上顎前突)きたことが歌口の位置の変化に関係しているのではないかと考えておられるようであった。
歌口の位置によって何が変わるかであるが、息がホールの壁に当たる角度が変わるのである。外側にするには息を水平に出す、内側にすると息の角度が下向きになるのである。つまり、前歯の噛合せとの関係を考えると、前歯の被蓋が浅い(正常〜切端〜受け口)ほど外向きになり、被蓋が深い(正常〜上顎前突)ほど内向きになる傾向があるはずである。だから、むしろその方の予想とは逆なのである。
歌口が外向き(ドイツ式)だと太く重い音質で音量が出るがコントロールが難しく、内向き(フランス式)だと明るく華やかな音質で技巧的だが音量が出ない。つまり、バロック時代でのフルートは狭い室内で小さな編成で使われていたのが、オーケストラの編成もホールも大きくなり、より音量や重量感を求められるようになってきて外側を向いてきたのではないか。
日本では顎が小くなったと言われ、特に最近数十年の変化が大きいとも考えられている。もちろん個人差もあるだろうし、ある研究によれば、全体としては顎は小さくなっていない、むしろ大きくなっているという報告もあるが、顎が小さくて上顎前突という若者が増えてきているのも事実かと感じるので、もしかしたら少々噛合せが歌口の向きに影響しているかもしれない。
この話、その方にメールをもらう前からまとめようと思いつつ、後延ばしにしてたのだが、今月のパイパースにちょうどフレンチスクールの歌口の位置の話が載っていたので思いだして書きました。ただ、歌口の位置と噛合せの関係は、単純に上下の前歯の位置関係だけで語れるものでなくて、頭部管を置く位置=下顎の凹みの位置もからんでくるのであります。それではつづきは後日。

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February 20, 2005

譜面台(その3)

さて、譜面台の高さの話題はまだ続く。
練習後に、トレーナー(◯フィルのホルン奏者)を囲んで、いつもの十条の居酒屋で飲んだのだが(写真取るの忘れて飲んでた)、ステマネ(ステージマネージャー)の話になった。現在の◯フィルのステマネは曲目によって各譜面台の高さを調節してくれる(プロオケでも曲によってメンバーが入れ替わるので同じ譜面台でも曲によって使用する人間が違うため)という至れり尽くせりぶりなのだそうだ。そのステマネ、12月の新響の第九公演でもステマネをやってくれたのだが、年代は私と同じくらいで学生オケでホルンを吹いていたという人物である。それに対しウチのホルンのおじさんが大昔△フィルに吹きにいったとき譜面台の高さを変えたら当時△フィルのステマネに動かすな!と頭を叩かれたんだそうである。その人はその後Sホールの専属ステマネをしていたとても有名な人物で、3年前に新響が記念演奏会をやったときにステマネをやってくれたのだが、テレビの録画が入っていてマイクもそこら中に立っていたということもあるが、ご本人が椅子と譜面台のセッティングを決定してとにかく動かしてはいけないというお達しで、少々合わない譜面台の高さに吹きにくい思いをしたのである。きっと彼の誇りとして並べているんだろうけど(奏者のこと分ってないよ〜〜)ステマネも変わって来ている・・・という話。

翌日日曜に少々診療のアポイントが入ってたので飲み過ぎずにすんだのだが、昨晩は寒かったのに(酔っぱらってるから感じないんだろう)いい気になって駅から歩いてしまい途中コンビニでお菓子を買い込み、寝る前にケーキを食べてしまった。朝起きたら風邪引いてるし、こんなことならいつものようにタクシー乗ればよかった!!

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February 19, 2005

譜面台(その2)

譜面台の高さが変わるということは、顔の向きが変わるということである。
私が今までサイト上でマウスパイプの向きとか楽器の角度と言っているのは、顔面(あるいは歯面)に対しての角度であって、それが上下唇の前後的な関係に影響を及ぼすといったことについて。しかし、実際の楽器の向きというのは
1)床に対する上半身の角度(体の重心のかけ具合)
2)上半身に対する顔の角度(首の曲げ具合)
3)顔面に対する楽器の角度(上下前歯の関係&上下唇のプレスのバランス等)
の組合わせで決まるのである。
譜面台の高さに影響を受けるのは主に2)ではないかと思う(楽器の持ち方/構え方が一定ならそれにともなって3)も変わる)。歯科では普通にしているときの顔の向きを「自然頭位」というが、個人差があるにしてもフランクフルト平面が床と平行の状態を標準と考えていいのではないかと思う。フランクフルト平面というのは頭蓋骨の眼窩下縁(目玉の入っているくぼみの下)と外耳孔上縁(耳の穴)を結んだラインである。
サックス教室の先生は譜面台が低めの方が良いと言う。下を向くことで喉が開くからということ。
楽器を吹きながら、つまり舌後方を持上げたまま下顎を前に出すと顎二腹筋が伸ばされるが、下を向くと顎二腹筋が緩んで楽に下顎を前に出しやすくなり、さらに舌骨が下がりやすくなるということだと思う。
シングルリードだと、下顎の位置が同じでも下を向いた方がリードの下の方を噛み込むことになり、リードが楽に振動する。特にサックスの場合、音程調節やヴィブラートをかけるのに喉を上下させるようだし、ジャズだと音色を変化させるのに下の前歯の位置を変化させるので、楽に下顎が動けた方がよいという意味で下を向くプレーヤーが多いのではないかと思う。私の周りのクラリネットも皆顔が下向いてるし、確かにシングルリードの場合には下向きの方がいい場合が多いかもしれない。
今日は新響の金管分奏で、ブラ2の4番ホルンはとても暇なので周りを観察したところ、驚いたことに、新響の直管群(ラッパ&トロンボーン)は全員が上半身が少々前に傾いていて楽器の角度は全員ほぼ同じ、譜面台の高さも低めで大体いっしょであった。スゴい。ホルンはどうかというと、私以外は上半身がわずかに後傾で椅子に寄りかかっている。私もつい後傾になってしまいがちであるが、意識する時はわずかに前傾になるようにしている(「丹田」に重心がくる)。どっちがいいかはわからないが、楽に吹ければ問題ないのであろう。

下を向くと下顎が前に出やすくてノドが開きやすいとなれば、じゃあ私も下を向いて吹けばいいか・・・というとそういう訳にはいかなくて、下を向き過ぎると肉(脂肪ともいう)が寄って来て極度の二重顎になりノドが圧迫されて苦しいので、下を向けないんだな、これが。太ると下手になるというが、首の肉が邪魔で自然に上を向いて吹くようになるからかも・・・と思うのである。(口や舌、ノドの中にも脂肪がつくために状況が変わるということなんだろうけど。)

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February 18, 2005

譜面台(その1)

練習メニューを見直さないといけないと昨日練習していてふと思った。
今使っているのは前に書いたようにLittleという人の書いたアンブシュアビルダーっていう本で(正直少々はっしょってはいるが)、自分に合っているのは、真中の実音Cあたりを中心にアンブシュアができるためではないかと思う。ファーカスの本だと真中の実音F、タックウエルの本だと下の実音Hくらいからアンブシュアができてしまって、アンブシュアの不安定だった私にはあまり向いていないようであった。以前タックウエルの本をしばらく練習していたらむちゃくちゃ調子を崩してしまったのは、そのためではないかと思っている。もちろん、自分のアンブシュアが確立してれば問題ない練習なのだろうが、自分に向く練習方法のポイントはどの音を中心にアンブシュアを作っていくかなのではないかと常々思っている。例えば師匠にウォーミングアップの方法を習っても、それが誰にも合うというわけでなく、たまに有名奏者に弟子入りして潰れてしまった人とかいるけど、そういう合う合わないがあるんじゃないかと。
私は若いときは、上からアンブシュアを作っていた。高校の時、レッスンに出かけたら先生の都合が悪くなって急遽トランペットの先生に習ったのだが、その時教わったアップの方法を気に入って長いこと使っていたのだが、それだと上の実音Fを中心にアンブシュアができるのだ。事実、中音域から下が苦手であった。
当院に来るスランプになったアマチュア金管奏者には、歯が原因というよりも練習の問題かと思うケースも多く、中音域をまずよく鳴るようにしてそこから上下に音域を広げるような練習方法にしたらどうかと当たり前のようなことを話すのだが、わりと目から鱗的な反応をされる。
で、どうして練習メニューを見直そうと思ったかなのだが、「アンブシュアビルダー」を練習しているときはイイ感じに吹けるのに、エチュードや曲を吹くと何か上手くいかない。息は漏れるし音は外れるし、自由に吹けない感じなのである。アンブシュアも安定してきたし、ファーカスに戻そうかな(あれ、ないぞ、引っ越しの段ボールの中か・・・)などど思っていたが、今日気がついた。譜面が高いだけであった。防音室に持合わせのスチールラックに安物のキーボードを置いてその譜面台に譜面を置いていたんだが、ちょうどいい高さより10cmくらい高いのである。ということで、防音室に譜面台を置くことで解決してしまった、ちゃん、ちゃん。

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February 17, 2005

リップガード

050218今日はサックス教室の日。昨日掃除をしていてアダプターが出て来たので、さっそく使ってさらったのに、教室に出かけるときに持っていくのを忘れてしまった。最低のデキであったのは言うまでもない。仕方がないのでバックに入っていたガムの包み紙を使用。
これはサックスを始める時に作ったもの(写真上)。少し柔らかいシートを歯列模型に加熱圧接して作製。0.9mmのシート(マウスガード用:弾力がある材料)が薄くなって0.5mm程度の厚さ(今度測ってみます)。たったこれだけの厚さだがアンブシュアに影響を与える。顎のポジションが同じならむしろ噛み込みすぎるが、使う事で顎を広げる(下顎を下げる)ことができるので、わずかだが筋肉のバランスがかわる。
最初しばらく使ったのだけど、ない方がいい音のような気がして(といっても超初心者状態だから参考にはならない)そのうちなくしてしまい、油取り紙とか割り箸の袋(!)とか使ってました。その後は、楽器屋で売ってたリップガード(商品名忘れた)・・・薄いシートを切って3つに折って歯にかぶせると、薄くて柔らかめのカバーが出来る(写真下)。端が尖っていても全く苦にならない。これは厚さを感じないので、いわゆるクリーニングペーパーと同様の効果ではないかと思う。厚みのあるアダプターは、これとはちょっと役割が違ってくる。
唇が痛いのを防ぐだけなら、意外と何でもありのようだ(初心者レベルだからかもしれないが)。上級者になると吹奏感によって材料を選ぶのだろうが、わざわざ歯医者で作るまでのことはない(きれいで長持ちの物は出来ますが)。
歯科材料できちんと作製するアダプターに関しては、目的に応じて厚さ(上下および前後の)を考慮しなければいけないと思うが、例えば、上顎前突用に前に厚みがあるアダプターを作るとき、経験でエッジが必要のようだが、これは、丸く作ってしまうと、リードを噛み込む面積が大きくなってしまうが、エッジを作ると結果的にリードの下の方を噛み込む事になっていい(よく振動する)ということだろう。

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February 12, 2005

頬の傷

2日前にサックスを吹いたのが原因。その日は良いリードが見つからず、必要以上に口を締めたんだと思うが、左頬がざらざらしてたのは気づいてた。11日の本番は平気だったのだが、朝から腫れているのか痛いし、鏡で見ると傷になっていて黄色になってる部分もあった。
私は口内炎にほとんどなることはないので、唇や口の中が痛くて楽器を吹くのに困るという経験が実は滅多にない。少し前にHPの「歯の相談室」に、トランペットを吹くと頬が擦れて痛い、頬をかばうと今度は唇が痛い・・・という相談があった。出ている歯を少々削ると楽になると思うが、奏法に問題があるのではないかという内容の返事をした。頬が擦れて痛いというのは、その質問では吹くときに頬が前後に動いて擦れるということかと思ったが、無理無理でサックスを吹いた時のように内側に締める力が強いと上下の臼歯の間に頬が食い込んで擦れて頬に傷が付く事がよくわかった。ホルンを吹けない事はないが、無意識に頬の痛みをかばってアンブシュアのバランスが変になることも時折感じた。
何で左だけかと考えたが、私は上の前歯1本(たぶん左)だけでマウスピース(サックスのね)を支えていて左右の筋肉のバランスが結構違うようで、左だけ特に頬が内側に入り込むんだと思う。
そのトランペットの方の傷の原因はメールだけでは何とも言えないが、金管で頬の奥の方が傷になるという事は普通の奏法では起きないだろうから、たぶん私の回答はそうは違ってないと思うのだが、口の中の傷が痛いというのは結構厄介という体験をした(という話)。

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February 08, 2005

サックス初心者体験記

少し前から当サイトのトップページに、「サックス初心者体験記」と書いて予告のようなことをしていた。この9月からサックス教室に通っていたのである。2ヶ月間ほどはPCの方に、サックス教室を捜すクダリからその日練習したこと、教室で先生に教わったことなどの記録を付けていたのだが、そのうち奏法的なことよりもジャズのリズムやフレーズの事とかがレッスンのネタになってしまい、あんまり書くこと(書けること)がなくなったのと、書いた分もあんまり公開して誰かの参考になるという感じでもなさそうなので、新しいコンテンツとしては諦めることにした。
そもそも、以前に「たわごと」に書いたように、サックスのアダプターへの興味からそのうち楽器でも買うかな〜〜と思っていたのだ。サイトへの質問を含め相談で多いのはサックス・クラリネットであり(大体にして演奏者人口が多いからであるが)、多少理解していた方が対応しやすいだろうということで、ちょっと余裕が出た(=ホルンの復調の兆しが見え始めた)ので、思いきって習い始めることにした。ただ、ホルンに影響が出るようならすぐ止めるつもりだったで、まずは楽器は買わず教室の借り物を使うことにした。
全く別の管楽器を平行して吹くことが出来るかどうかであるが、アンブシュア自体は全く違うものなので、むしろ息の感覚(スピードとか)の違いが大きいと難しいのかと思っていたが、最初から普通に音が出たので、どうやらその辺は問題なさそうだった。
金管楽器の習慣からかアンブシュアを作る際に唇を意識してしまったこともあり、上の歯で押さえるという感覚が大事だとわかるまでは、下唇がかなり痛かった(今でも長時間吹けば痛いです)。サックスを吹いた後はホルンが思うように吹けなくなってしまい戻るのに時間がかかった。 おそらく、下唇が少々厚くなってアパチュアの大きさが変わったのと、下唇の形が変わってホルンのマウスピースの座りの位置が変わったのではないかと思う。そういうこともあって、サックスは最低限(教室に行く前に1時間程度)しか練習しない状態なので、上手くなるわけがない。今は、ホルンのアンブシュアに影響はないが、何せ練習量が少なすぎるので口は未だにすぐ疲れる。ホルン吹いてる調子でサックスを吹くものだから、息の圧力が強すぎるためにどうしても口を締めてしまうようだ。初心者はリードは2半を使うらしいのだが、私には3半がちょうどよいのも同じ理由だろうか。
サックス教室に通い始めて5ヶ月、トータルの練習時間はたぶん数十時間といったところだが、行ってよかったと思っている。サックスやクラリネットの患者さんの対応に少しは役立つんじゃないかなと。今、興味があることとしては、シングルリードの方の矯正治療をすると皆さん吹きやすくなったと言われるのだけれど、その理由をきちんと検証してみたいと思っている。ただし、やっぱりサックス教室に通うことでその分ホルンの練習量が多少は減るわけで(休みの曜日の夕方に行っているので、ホルンを長い時間さらえる日がなくなるのです)そろそろ限界という感じ。でももう少しで「サクソフォーン教本」も終わるし、ジャズのスタンダードも3曲あがって(仕上がったのではなくやっただけです)最後にもう1曲頑張ろう・・・・っかな?

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February 07, 2005

それでも私はベルを置く

私はホルンのベルを右の太ももに置いて吹くのであるが、最近気がついたのだが、ベルを置いている部分が凹んでいるのである。練習後になかなか戻らないだけで、お肌の復元力が弱ったのか、歳とったなあ、と思っていたのだが、楽器を吹いてから24時間を過ぎてもまだ凹んでいることが判明し、どうやら脂肪が移動してしまいそういう形の脚になってるようである(悲)。
だったらベルを置かずに持てばいいのかもしれないが、私はたとえ脚が凹んでも断然ベルを置く派である。
一般的には、ベルを太ももに置くと音がこもる/暗くなる、ベルを持ち上げると音がはっきりする/明るくなる・・・と言われる。私の場合、腕の力がなくて楽をしたいのが一番の理由(若い時は持って吹いていたが、肩凝りになって置くことにしたのである)なのだが、ベルを持って音色がよくなるくらいなら、ウエイトトレーニングしてでも持って吹きたい。でもそうしないのは、私には太ももに置くかどうか(つまりベルの端に触っているかどうか)で音色が大きく違うとは思えないからである。確かに、至近距離だとベルの向きが変わるから音も変わって聞こえるが、客席で聞こえる音色はそう違わないはずだ・・・と私は思う。
自分に聞こえる音の感覚がベルを置いたほうが安心する(長年そうしているから)ので持ちたくないというのもある。自分の声が聞こえる声と録音とで全然違うのと同様に、管楽器も自分に聞こえている音色と実際の音色には違いがあるのだ。管楽器の場合、以前読んだ本によれば自分に聞こえる音の20〜40%は骨導音だそうだ。骨導音というのは気導音よりも低い周波数帯域が強いために、実際の音よりも暗くこもった音に聞こえるらしい。ベルを太ももに置くと多少骨導音が増えて「自分には」暗くこもって聞こえるんじゃないかと思う(本当かどうかは知らないが)。
ベルを持って吹くとマウスパイプが水平に近くなるので下唇が前にでる。ベルを置くとマウスパイプが下向きになりがちになるので下唇が後ろに行く。それで音色が変わるのではないかと私は思う。以前のたわごとにも書いたが、アパチュアの周囲の振動部分が上唇のどこにくるかによって音色が変わるのではないかということである。標準的には赤唇(唇の外側の赤い部分)と粘膜(内側の濡れている部分)のほぼ境目くらいが振動するが、それより内側になると柔らかくなり外側になると硬くなる。一般的に、振動体の硬さによって倍音の分布が変わり、硬いほど高音域の倍音が増え、柔らかいほど少なくなるのだそうだ。そのため下唇が後ろに行くほど倍音は少なく暗い音になるという理屈である。
ダークな音を好むアメリカではベルを太ももに置く人が多いし、明るい音色のドイツのオケではベルは持ち上げている人が多い。もちろん、使用している楽器自体の特性もあるだろうが、マウスパウプの角度によるところが大きいのではないかと想像している。
ということで、私は明るい音を出したいがベルを太ももに置いて吹きたい。そのために踵(靴のヒールあるいはつま先立ち)で太ももの高さを調整してマウスパイプが下向きにならないようにしている。

(そのうち「たわごと」に移動します、音響物理学的な用語の使い方とかちょっと自信ないです)

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February 01, 2005

防音室

bouon去年の春に引っ越しをしたのだが、契約してから入居までの1年間、悩みに悩んだのが防音室をどうするかだった。それまでも、診療室で練習するという方法もあったのだが、仕事が終わって診療室にいるのは休まらないのでサッサと帰りたいし、ご飯食べてホッとしてボーっとしてるとあっという間に9時を過ぎてしまい練習にならない。広い所に越したら防音室!というのが大きな楽しみであった。
私の周りには自宅に防音室を持ってる人間も多く、色々聞いてまわったし調べたりもした。部屋自体に防音工事を施すか、部屋の大きさのオーダータイプの防音室を入れるか、既製の小さい防音室を入れるかの3つから選択することになる。可及的に広いほうがいい、狭い所で吹いたら下手になるぞとも言われたが、結局のところ予算の問題で(トホホ)、1.2畳のY社の防音室を入れることにした。
防音室が設置されて半年ちょい経った。フルに使っていたわけではない。一つは音の問題、すごくデッドという訳ではないけど何かなじめない聞こえ方。あと温度調整、冷風の出る除湿器を買ってみたが、暑い時は暑い。それから、やっぱり寂しい。結局リビングでテレビつけながら練習することが多かったのだ。
でも、最近はお気に入りである。暖房用に買った安い小さな電気ストーブが気持ち良い・・・というのもあるけれど、ちょっとデッドな所で吹いた方が、口唇がちゃんと振動し楽器がちゃんと鳴っているかのチェックが出来るように思う。出た音を聞いてフィードバックしながら練習をするのには狭いのもむしろいいかもしれない。と書くとすごい練習しているように聞こえるが、実際はテレビの面白い番組が無くなる夜中の11時とか12時くらいに始めるので大した練習はしていない。
このY社の防音室、昨年よりレンタルを取り扱っており、月々1万いくらかで使用できる。途中いらなければ返却できるし3年経つと自分の物になる。私は滅多に行かないスポーツクラブを退会しその会費分を回したのでチャラである。

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