July 01, 2019

新しい楽器を買うに至った理由

先週とうとう新しい楽器を買った。楽器購入に至るまでに言われたこと&考えたことを忘れないように書いておこうと思います。

私は7年前に中古ではありますが(2年落ちくらい)金メッキの103を購入しました。元々少々抵抗感強めの楽器が好みだったので金メッキに興味があったのです。意外と吹き心地は軽くおそらく楽器自体は良いものであったと思います。しかしながら、この楽器は吹いていると体が痛くなったりするもので、以前の古い103に戻ったり、楽に持てることを気に入ったデュルクD3を購入して使ったりしていました。ハンドレストを使用しマウスピースを変えることによって、しばらくは納得して金メッキの楽器を使っていました。
ベルを置いて吹くとどうしても体に捻りが加わるがハンドレストを使うことで楽器を自然に持てるようになり、マウスピースはそれまで使用していたものではアンブシュアが安定せず、いろいろ試した結果ブレゼルマイヤー2F4Sというリムが角張ってVカップのマウスピースであれば吹けたのでした。おそらく金メッキの分反応が悪くて(抵抗感とは違う)、それを角張ったリムとVカップが助けてくれていたのでしょう。

半年前から「口を広くして吹く」ことに取組んでいるがうまくいかないのと、毎回先生に「ちゃんと鳴る楽器を使え」と言われ続けた。古い103にシュミット8番で吹くとアンブシュアは安定するが、金メッキだと口が狭くなる感じがする。しかし古い103は手を加えすぎたのかイマイチ信頼できず本番で使えない。なのでこの半年は、普段は古い103で練習して本番直前に金メッキに戻すというのを3回繰り返したのでした。
「良い楽器は誰が吹いてもよく鳴る。」「楽器にはその楽器に適するアパチュアがある。」のだそうで、私が今後上手くなるためにはまず楽器だし、この先生に習う以上は103+シュミット8番で行こうと腹をくくることにしたのでした。
問題は状態の良い103が手に入るかどうかです。ドイツの工房で良い楽器は直接買われていき、余りが日本に来てもまずはプロが選定して良い物は持っていかれ、楽器屋に着いてもその筋の人が先に選んでしまうだろうから、一般人に手に入る楽器にはろくな物がないことが想像できるし今まで楽器屋ですごく良い楽器に出会ったことはない。だから躊躇する面もあったのですが、根気よく妥協せずに探すことにして楽器屋巡りから始めました。とはいえ、自分が吹いても正直良し悪しはよくわからないし、最後は先生に選んでもらうことにしました。結果、楽器屋巡りを始めて10日後に購入に至りました。

新しい楽器はとても反応が良く、音程がとりやすくて上から下まで吹きやすい。楽に持てる。先生によれば「典型的な103の鳴り方」をする楽器だということです。正直言うとこの楽器を最初に吹いたとき、少々軽すぎてあまり好みではないと思ったのですが、そう感じるのはノスタルジーだと言われました。抵抗の強いアレキサンダーを吹き鳴らしてこそ良い音というのは幻想みたいです。

(以上は個人の感想です。)

 

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May 26, 2019

早期教育と早期治療

日本では管楽器を始めるきっかけが中学の吹奏楽部ということがほとんどなので、多くは13歳、早くても小学校高学年から管楽器演奏の経験がスタートするのが現状ではないかと思う。しかし、海外のトッププレーヤーの経歴を見ると、7~8歳から管楽器の勉強を始めていることが多いようだ。

管楽器は口腔の機能と口腔周囲の筋肉を使って演奏する。上達のポイントとなる筋肉の中には、管楽器演奏の本流といってもよい独墺の言語を発音するために使われるが、日本語ではあまり必要としない筋肉がある。そういった筋肉をゲルマン語を話す民族は生まれながらに使っており、管楽器演奏を習得しやすいという。ドイツの「管楽器の早期教育プログラム」は、さらに管楽器演奏に必要な筋肉・口腔機能を強化し、将来の管楽器演奏のための基礎を作るのが目的なんだろう。早くに導入したある非ゲルマン語国では、すでに多くの世界的奏者が生まれているそうだ。日本でも、将来世界に通用する奏者を育てるために、そのプログラムの試験的な実施が始まった。

そのプログラムは、矯正歯科で行っている口腔周囲筋機能療法(MFT)に似ているものがベースになっているようだ。食べる、飲み込む、話す、口を閉じるといった生活をしていく上での基本的な機能ができていないとすれば、それは管楽器を吹くかどうかにかかわらず早期に改善すべきであり、もし将来管楽器を演奏したいと思うようになった時のための土台は親が作ってあげてほしいと思う。そういった機能と歯並び・顎の形態は関連しており、歯並びに問題のある子どもの多くは機能的にも問題がある。

だからこそ、矯正治療は早いうちに受けた方がいいと思うのだが、歯科医から永久歯がそろってから(だいたい13歳以降)治療しましょうと言われてしまうことが多く、最近増々そういう傾向がある。エビデンスとして、1期治療(おもに7~9歳くらい)をやってから2期治療をやっても、1期治療をやらないで2期治療をやっても、結果は同じ(形態的な数値)だから、1期治療はやるべきではないとまで言われている。
対象が多くなり数字としての差は消えてしまうのかもしれないが、1期治療をやってよかったという経験は山ほどある。管楽器教育に絞って考えても、口腔機能の改善は早いうちの方がよいし、固定式の矯正器具(ブラケット)を付けるにしても、13歳以降より小学生のうちの方が影響が少ないことは明らかである。実際矯正治療をすべき状態の管楽器演奏家は、矯正治療を親が受けさせようと思った時には吹奏楽部にいて治療ができなかったという人が多い。

まだ小学生だけど将来管楽器をやらせたいという方は、早期治療を検討してみてはいかかでしょうか。

 

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April 14, 2019

中学生の相談

先日中学生が相談に来院した。当院の近所にお住まいで、当院の近くの一般歯科医院で矯正治療を始めたが、トランペットが吹けなくなったというご相談であった。話を聞くと、小学生の時に側方拡大をして様子を見ていたが、仕上げとして上下の前歯にブラケット装置を付けたということであった。担当医にはトランペットを吹いていることは話をしたのに、よくわからないけどとりあえず付けてみましょうと言われて治療を始めたということであった。私からは以下のような話をした。

矯正治療の方針について。正直今の状況で治療を進めても、よく噛まないし前歯が前に出て増々口唇が閉じにくくなるし、トランペットは更に吹きにくなる。検査をした上の話であるが、何本か歯を抜いて(元々1本足りない)きちんと直した方がよいし、トランペットも吹きやすくなる。

治療開始時について。吹奏楽部の中学3年生(装置を付けたのは中学2年の2月)は、これから自分がメインで活躍していくという時期。ブラケット装置をつけるのであれば、少なくとも今の時期ではない方がよい。トランペットが好きでずっと吹いていきたいのであれば、中学3年のコンクールが終わってから、あるいは高校に入ってから始めた方がよいのではないか。高校によっては矯正装置が付いていると希望パートにならない可能性もあるので、それも考慮した方がよい。

矯正器具について。付いている装置は透明の比較的大きいブラケット装置。当院であれば、二回りくらい小さくて薄くて角の丸い物を使うなどをするので、今よりずっと吹きやすいし、前歯にブラケットを付けずに治療する方法もあるので、トランペットを続けながら治療ができる。

よくある一般歯科医院の矯正治療のように、矯正歯科医は月に1回しか来ないということで、すぐに対応してもらえないならその医院の院長に話して今すぐ装置を外しましょうかと話したら、とても律儀な方で今の矯正の先生には親切にしてもらったので、次回受診時に相談しますとのことであった。
こうして好きな楽器が吹けなくなってしまう中学生が、世の中にたくさんいるのかなと思ったとともに、こんな近所の人にも(患者さんも歯科医師も)情報が伝わっていないのかと反省をした。

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April 09, 2019

管楽器奏者の理想の歯並び

私は年に1回くらい「管楽器歯科」などのキーワードで検索をしてみる。上位にくるサイトは変わり、私のサイトは出てこなくなってきた。管楽器歯科と標榜している歯科医院さんも増えている。とある矯正歯科医院の運営する情報サイトの「管楽器奏者の理想の歯並び|矯正治療でより美しい音を」という題名の記事が上位にあった。あれ、管楽器に詳しい矯正歯科医がいるのかと読んでみると、当「管楽器奏者の歯のためのページ」の記事として2001年に掲載した「金管楽器演奏に有利な歯並びは?」の内容の丸パクリでした。コピペならまだいいが、言い回しをそっくり変えて別の記事に仕立てられ元記事と違って矯正治療を勧める文章で閉められていた。SEO対策のためのプロが手掛けるサイトだから閲覧される機会も多かったであろう。(現在は削除されています。)

まずは著作権の問題。ライターさんがネットで情報を集めて書いたのだとは思うが、引用元も載せずに言い回しを変えるだけなんて!私もコンテンツSEOとしてコラムを外注していたので業者さんに聞いてみると、その世界では当たり前のことのよう。なんてこと!
また、この記事は一般的な話ではなく私のオリジナルな考えであり、2001年当時の「現時点で考えていること」「結論ではない」として掲載しました。なのに、あたかも定説、一般論のように書かれていた。その記事は2017年に掲載されて1年半もの間にもしかしたら記事の内容が独り歩きして、歯科医師が矯正治療を勧める根拠にして不要な矯正治療が行われたかもしれないと思うと、とても心配。

当院に少し前に来院されたフルート奏者は、他院で長年矯正治療をして外したはいいけど、下顎歯列のスピーカーブが強く上の前歯が上過ぎて、これじゃあ吹きづらいだろうという歯並びであった。前の矯正歯科医院ではこれで良いと言われたとのこと。おそらく治療前の方がずっと吹きやすかったはず。矯正歯科的に「あり」な歯並びであっても、管楽器奏者にとっては「なし」なこともある。きちんと直せば大抵は楽器を吹くのに都合が良くなるだろうが、直し方によってはそうではないこともある。以前にもなんでこんな方針で直したんだろうな、これでは吹きにくいだろうという矯正治療後の歯並びに何度か会ったことがある。
演奏にとっての良い歯並びは、人それぞれであって歯科医があまり言うべきではないと考えているが、矯正治療をする上で管楽器を吹くために外せないポイントというのはあると私は思う。そういう不幸な人が増えないようにするためにも、私のサイトが上位に来るように対策せねばいけない。

 

アーカイブとして残してあった2001年の記事はこちら
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ohara/teeth/hanarabi.html

 

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April 07, 2019

アダプターの適合と楽器の鳴り

クラリネット、サックス用のアダプターについては、今まで何度も記事にしていて、デザインは写真等で紹介してきましたが、詳しい作製方法については書いたことはなかったと思う。複製方法については紹介したかもしないけど。作り方は別にどうやって作っても最終的な形がいっしょであれば大差ないかと思っていた。

レジンを盛る前に模型上でアンダーカット部分をワックスでブロックアウトして出し入れができるようにするのだけれど、歯並びが良ければほとんどせず、歯の凸凹が大きければブロックアウトが多くなる。アダプターを入れたときにパチンとはまる感じに調整しているが、アンダーカット削りすぎたりしてパチンとしないときが何度かあって、ある程度調整をした後に、内面を一層削ってレジンを筆で盛り口腔内に戻して直接硬化させ、本当に歯にピッタリにして仕上げたところ、楽器の鳴りが変わることがあった。
この前も、高校の時に当院で矯正をして、アダプターは大学を卒業してからという話(プロ奏者である父親の意向)になっていたクラリネット専攻の大学院生にアダプターを作ったのだけど、3か月前の模型で作ったので歯肉の形が若干違うためか模型の変形かパチンとはまらず、ある程度調整して吹いてもらった後に、内面を一層削ってレジンを盛って口腔内で硬化させ、バリを削る程度でピッタリに仕上げたところ、やっぱり鳴りが格段に良くなって驚いた。

他院で作製したアダプターを見る機会は過去に何度かあり、内面がツルッとしていたように記憶している。おそらく作製時に模型上で舌側をワックスで一層リリーフしていたのではないかと思う。確かにそうした方がきれいだし痛くないし、歯肉の形が変わっても使えるとは思う。切縁さえ引っかかっていれば安定するから。

このブログをご覧のアダプターあるいはミュージックスプリントを扱っている歯科医師の方があれば、参考にしていただければ幸いです。
また、当院でアダプターを作った人の多くは長く使い続けていただいているようなのだけど、長く使っていれば当然合わなくなってくることもあろうし、時々作り直してピッタリ適合させた方がよいのかと思った。ご興味あれば是非ご来院ください。 

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April 05, 2019

受け口を直したい

昨年秋にトランペットを吹いている高校2年生が来院した。受け口を直したいという相談であった。高校2年生の秋ということで、上級生が引退して自分が引っ張っていかなければいけないという思いが強かったのだと思う。演奏時の口唇周囲が安定しないのは受け口だからではないかと考えての受診であった。

受け口にもいろいろあって、顎のバランスや歯の傾斜によって治療法も難易度も様々である。中には数か月で直るケースもあるが、残念ながら彼の場合骨格的な問題が大きいため治療をするとすれば2~3年かかる。固定式の器具を付けて一度受け口の程度を悪くしてから手術をして直すことになるだろうから、一番大切な彼が上級生として演奏する期間は、今よりも吹きにくくなるはずである。
そこで相談してアダプターを試すことにした。

通常時
1904053 1904051  

アダプター装着時
1904054 1904052   

アダプターを入れる前は、自分でも納得のいかないアンブシュアだったのだろう。レントゲンでもわかるように、オトガイ部にしわが出来て、いわゆるアゴを張れていないアンブシュアであった。アダプターを入れることで張ることができ、彼の考えるアンブシュアに近づいたのではないかと思う。前歯の開きが3mmほど減少しており、下顎を開け過ぎずに吹けるようになったことにより改善できたのだろう。

下顎は三次元的に動くが可動域には限界があり、下顎は前には出るが真後ろにはほとんど行かない。開きながらでないと下顎は後ろに行かない。だから受け口の人は上下前歯を前後的にそろえるために上下の歯の開きが大きくなるのだと思う。だったら楽器を上向きにして下の歯を出したまま吹けば良いと思われるかもしれないが、実際にそうやって吹いている人は私の経験ではほとんどいない。おそらく口唇の上下関係の問題なのではないかと考えている。

彼は小学生の頃からトランペットを演奏していてベテランのはずある。しかし彼のトランペットは不自由そうな演奏で、アダプターで良くなったとはいえまだおぼつかない。おそらくこのタイプの受け口は中学生以降に悪くなってきたのだと思うので、以前はもっと自由に楽器を吹けていたのではないかと思う。もしかしたら小学生くらいから矯正歯科的なアプローチをすれば現在のような受け口になることは回避できた可能性もあると思うと残念である。

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April 04, 2019

クラリネットの上顎用小さなアダプター

クラリネットのマウスピースを上の前歯(中切歯)2本で均等にくわえるというのは、演奏上大切なことで、ちょっとした歯の形の調整で効果があることも多いし、これを実現することを目的に矯正治療をする人も当院にはよく来院される。
先日来院されたフリーのプロ奏者は、前歯が1本だけ前に出ているために片方のみで楽器を支えることになり、不安定になるのを何とかしたいというご相談であった。下から見ると1本飛び出ていてマウスピースに当たらないことがよくわかる。出ていない方の歯で支えているので楽器がとても右にずれていることが、演奏時のレントゲンでもわかる。

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矯正をするか補綴処置で改善するのが一般的と思うが、見た目はそう悪くないので矯正したいという感じでもないし、補綴で治そうと思ったら歯の神経を抜かないと難しいし、私としてはお勧めしたくない。
そこで着脱式で補うことを試した。模型上で即時重合レジン(仮歯などを作るときに使用)を用いて作製し、装着して演奏してみると確かに効果があるが、安定しない。そこで、直接歯に充填用レジン(虫歯の詰め物などに使用)を載せて口の中で硬化させて作製した。ピッタリなので、引っかかりが無くても表面張力で保持される。小さくて扱いにくく、そのうち周りが欠けたりしてくるだろうけど、しばらくは持つと思う。歯も削っていないし、また作ればよい。

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本人によれば「世界が変わる」そうである。 

 

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April 03, 2019

マウスピース変えた、というか戻した(2)

さて前回マウスピースを戻したと書いたが、昔使っていたものではなく、新調はした。

シュミット8番はスロート径が4.0mmだったのが、何年か前に4.1mmになったはず。自分は長いこと4.2mmのマウスピースを使っていたから、とりあえず大きくなったものを試そうと思ったのと、以前はマウスピースはスペックと思っていたので、データを元にネットで買っていたがそれもよくなかったかと考えたから。
シュミットには「ティルツシュミットモデル」と「オリジナルシュミット」がある。スペックは全く同じ。どう違うか。聞いたところ、ティルツシュミットモデルの方は作りがいい加減で個体差が大きいので(現在どうかは不明)、オリジナルの方が良いと言われたのだけど、最初に行った楽器屋には試奏できるものがティルツシュミットモデル2個しかなく、2個から選んで使っていた。

先日、時間が出来たので他の楽器屋に行き、オリジナルシュミット4個から選ぶことが出来た。今更だが個体差は大きいものだ。
1か月間使っていたティルツシュミットモデルとは見た目は全くいっしょなのに、当てた感覚も吹き心地もかなり違っておどろいた。慣れてきたら、どうにも高音域の音程が低いと思っていた私の古い103が、普通に音が出る。音の鳴りも違う。もしかしたら金属の組成が違うんじゃないかなと思うくらい。マウスピースの差は偉大だと思った。
アンブシュアが変わってくるとまた適するマウスピースも変わるかもしれないが、シュミット8番に合うアンブシュアにするというのも良いかもと思った。ちょっと前まで私はリムの大きいマウスピースを好む傾向があったが、今はシュミット8番が大きく感じるのは、口を広げて吹けるようになってきたからかもしれない。

さて、前回の記事で書いた「良いアンブシュア・良い音とは何か」「音の高さによってアンブシュアをどう変えるか」「アタックとは何か」などなど、何を教わったかを当ブログで書く予定はない。ご迷惑かけるかもしれないから。それらのサジェスチョンは教育の場で使われる言葉であり、実際はどういった事象か~○○筋がどう活動するとか○○骨がどう移動するとか~ということを、私は考えていきたい。

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March 25, 2019

マウスピース変えた、というか戻した

2月からマウスピースを変えた。楽器も変えようと思ったが結局は変えずにいる。

定期的(といっても1~2か月に1回であるが)にレッスンにつくようになって1年以上になる。良いアンブシュア・良い音とは何か、音の高さによってアンブシュアをどう変えるか、アタックとは何か、音楽的に演奏するには・・・と教わってきて、今は「楽器が鳴っているとは」ということに取り組んでおります。今まで、使っているマウスピースや楽器については特に何も言われなかったのですが、私の楽器はどれもクソな楽器だ、鳴る鳴らないかは楽器の持って生まれた性質であり、それはどんなに手を入れても良くならない、ちゃんと本当に鳴る楽器を使えと。
マウスピースは何でもよいとは言われていたが、いろいろ教わったことの中でいくつか上手くできないことがあり、また音色にも納得いかず、それはマウスピースが原因ではないかと思ったから。ここ数年使っていたのは、Vカップでリムが平らで角張っており、息が入りやすくアタックが簡単でなぜか全くバテないし疲れないというもの。金メッキの楽器には、それまで使っていたマウスピースだと息が入りにくく疲れやすかったのだが、今考えればすべて説明がつく。

1月下旬の定期が終わるのを待って、マウスピースを昔愛用していたシュミット8番に変えた。私のクソ楽器たちを師匠にあらためて吹いてもらって元は良い楽器と言ってもらった。師匠が吹けば良い音がして、上手な奏者が1か月吹けば鳴るようになるとの診断。楽器屋に試奏に行ってもそう簡単に良い103には出会えないので、とりあえずは手持ちの古い楽器が鳴るようになるまで使うことにした。金メッキは剥がせないし。
マウスピースを変えアンブシュアを作り直し、最初は口が戸惑っているのか1時間半以上音出ししないと楽器が鳴ってくれない日々が続き、どうにも高音域の音程が低く、とにかく息の圧力を高くして練習した。それでもハイトーンが当たりにくく、先週の本番では封印していた金メッキの103を使うことにした。以前はこの楽器にシュミットの8番を付けても駄目だったのだが、この1か月の鍛錬(?)で普通に吹けるようになった。(おそらく金メッキだと反応が悪く、そのため吹いていると段々口が狭くなる傾向があると思われるので、注意は必要かもしれない。)

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December 23, 2018

緊張した時に唾液腺マッサージ

演奏会本番であがる・緊張するということは、自律神経のバランスが変り交感神経優位な状態になることかと思います。あがってしまうのは仕方がないこととして、困るのは口が乾いて吹きにくくなり、そうなるとますます「どうしよう!」と思って緊張してしまいます。唾液腺は副交感神経支配なので、緊張すると唾液の分泌が抑制されて口が乾くというわけです。
そういう時にお勧めするのが「唾液腺マッサージ」。ちょうどこの前、テンパる曲だったのにも関わらず、鼻炎&咳が出るのでいろいろ薬を服用しているため薬の作用もあり、しかも長い曲なので、口が乾くことは必須。緊張すると咳が止まるのはありがたいことではありますが。そこで、本番前の舞台袖で唾液腺をマッサージして、プシューと唾液を出しておりました。他のメンバーにもお教えしまして、本番後にとても感謝されましたので、皆さんもどうぞ。

唾液を分泌する唾液腺の大きいものは3つ。耳下腺、顎下腺、舌下腺。
耳下腺は耳の前下辺りを人差し指、中指の腹で軽く擦ります。顎下腺は下顎骨の内側(顎角と顎先の真ん中辺り)の柔らかい部分を親指で押します。舌下腺は顎先の奥にある舌の下辺りを親指で押します。

わかりにくければ「唾液腺マッサージ」の画像は検索するといろいろ出てきますので見てみてください。

年齢が上がってくると唾液は出にくくなります。噛むことで唾液分泌は促進しますので、普段から食事時はよく噛むことも大切です。

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«管楽器演奏と嘔吐反射